米人気歌手のテイラー・スウィフトさんが声を上げると、人々は耳を傾ける。
スウィフトさんは、アメリカでスーパーチューズデーを迎えた3月5日の朝、自身のインスタグラムのストーリーを更新し、ファンに投票に行くことを呼びかけた。この日は、アメリカの15の州とアメリカ領サモアで大統領選の予備選挙が行われる日だった。
スウィフトさんは、特定の候補者への支持は示さず、自身の2億8200万人のフォロワーに向けて「あなたたち自身を代表する人たちに投票することを忘れないで」とつづった。
そして「まだ投票していない人は、今日中に時間を作って投票に行って」と呼びかけ、投票に関する情報サイトのリンクを貼った。
スウィフトさんは、現職大統領で、再選をめざす民主党のジョー・バイデン氏を支持する可能性があると話題となっていた。
ニューヨーク・タイムズは1月、バイデン氏の側近が願う 「広告塔になってほしい人のリスト」のトップに、スウィフトさんの名前が挙がっていると報じた。11月に行われる大統領選について、スウィフトさんはまだ特定の候補者への支持を表明していない。
世論調査会社などが調べたところ、スウィフトさんの意見はわずかながらも無視できない票数を動かす影響を与えるという。スウィフトさんの支持は、バイデン氏にとっても票数を左右する可能性がある。
先月、The Generation LabとAxiosが行った調査では、若年層の有権者の4%が、スウィフトさんの支持をもとに選ぶ候補者を「変更することを検討する」と答えている。
一方、前大統領で共和党の最有力候補であるドナルド・トランプ氏は、バイデン氏よりも自身の方がスウィフトさんからの支持を得るのにふさわしいと考えていると語っている。
トランプ氏はSNSのTruth Socialで2月、自身の政策がスウィフトさんのビジネスを支えたと主張し、「(スウィフトさんが)ジョー・バイデンを支持することはありえない」「彼女を大金持ちにした男に対して不誠実だ」と述べた。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。