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ベビーバスで沐浴中の赤ちゃんが転落したり、溺水したりする事故が発生している。なかには死亡事故となったケースもあり消費者庁が注意を呼びかけている。
実際の事故事例や注意すべきポイントをまとめた。
死亡事故に至るケースも
新陳代謝が活発な赤ちゃんの体を清潔に保つために必要な沐浴。だが、消費者庁と国民生活センターには次のような事故情報が寄せられている。
「半分ほど開いていた浴槽のふたの上でベビーバスを使用中、乳児が転落。湯の中で発見され、死亡が確認された。製品内部の空気量が少ないまま使用したため、使用者がその場を離れた際にバランスを崩した乳児が浴槽に転落したものと推定された」(0歳6か月)
「お湯を張った浴槽のふたの上にベビーバスを置き、乳児を沐浴させていた。近くの物を取ろうとした際、保護者の足がひっかかって浴槽のふたがずれ、乳児がベビーバスごと浴槽の中に落ちた。顔がお湯に浸かった状態となり、すぐに引き上げたが、落ちる際に頭と背中を打撲した」(0歳2か月)
「湯を張ったベビーバスに乳児を座らせていたところ、股部分のストッパーが外れ、寝返りする形でうつぶせになり湯の中に沈んだ。すぐに引き上げ、背中を叩くなどしたところ反応はあったが、数分間は呼吸が苦しそうだった。溺水のため通院が必要になった」(0歳6か月)
「テーブルの上にベビーバスを置き、その中に乳児を裸で寝かせていた。湯を入れるためにそばを離れたところ、ベビーバスごと床に転落した。くも膜下出血、肝破裂のため、小児集中治療室を含めて16日間入院した」(0歳0か月)
このほか、事前に湯温を確かめないまま湯に入れたり、高温の足し湯をしたりして、赤ちゃんがやけどを負った事故なども報告されている。
気を付けるべき4つのポイント
このような悲惨な事故を防ぐため、消費者庁は次のような注意を呼びかけている。
①ベビーバスの取り扱い説明書を確認し、正しくセットする
②浴槽のふたの上など、不安定な場所でベビーバスを使わない
③手の届く範囲で、赤ちゃんから目を離さない
④赤ちゃんをお湯に入れる前に湯温を計る