24時間以内で最大震度4の地震を2回観測。千葉県東方沖の地震に警戒を

房総半島の太平洋側の地域ではマグニチュード6台の地震がしばしば発生しており、注意が必要です。
ウェザーニュース

昨日2月29日(木)から千葉県東方沖を震源とする地震が多発しています。3月1日(金)6時までの24時間に、最大震度4を観測する地震が2回、最大震度3を観測する地震が3回発生しました。

沈み込むフィリピン海プレート上面付近で発生か

昨日2月29日(木)8時40〜45分にかけて千葉県東方沖を震源とする震度1以上の地震が相次いで3回発生しました。その後、11時13分頃にはマグニチュード4.7・最大震度3を観測するやや規模の大きい地震があり、12時30分にはマグニチュード4.6・最大震度3、16時27分にはマグニチュード4.8・最大震度3の地震が起きています。

さらに18時35分にはマグニチュード4.9・最大震度4の地震があり、日付が変わって3月1日(金)5時43分にはマグニチュード5.2・最大震度4の地震が発生しました。
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千葉県東方沖はフィリピン海プレートと太平洋プレートがそれぞれ陸のプレートに沈み込んでいて、複雑な地下構造をしている領域です。2018年にも今回の震源に近い領域で地震が多発し、7月にはマグニチュード6.0、最大震度5弱の地震が発生しました。

今回の地震は、震源の深さがいずれの地震も約30km前後で、地震のメカニズムは北北西ー南南東方向に圧力軸をもつ逆断層型と解析されています。震源の深さやメカニズムからフィリピン海プレートの上面付近で起きたと考えられます。

千葉県東方沖ではマグニチュード6台の地震がしばしば発生していて、陸に近い震源の場合は震度5弱〜5強の強い揺れとなります。特に房総半島の太平洋側の地域は注意が必要です。
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