給食を喉に詰まらせた小1が死亡。窒息を防ぐためにできること。餅が詰まった時の対処法が参考になる

うずらの卵で窒息か。大人には小さくても、子どもにとっては窒息につながることも。
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福岡県みやま市で小学1年の児童が給食でのどを詰まらせる事故が起き、死亡が確認されました。市教委は、その日の給食に使われたうずらの卵を詰まらせ窒息したとみていると、毎日新聞が伝えています。

同様の事後を防ぐためにできることはあるのでしょうか。小さな子どもが食べ物を喉に詰まらせてしまった時、どうすればいいのでしょうか。政府広報が紹介している、喉に餅が詰まった時の対処方法が、参考になります。

餅が喉に詰まった際の、応急処置の方法は

餅を喉に詰まらせてしまった時、まずは早く気付き、応急処置をすることが大切だと、政府広報オンラインは呼びかけています。

餅を食べた後に声を出せずに喉をつかむ動作をしていたり、苦しそうにしている仕草が見られた場合、まずは呼びかけてみて、声が出せるかどうかを確認します。

咳ができる状態であれば、できる限り咳をさせます。難しい場合は「窒息」と判断して、周りに助けを呼んだり、119番通報やAEDの搬送を頼みます

救助者が1人の場合は、詰まっている餅を出すことを優先します。気道を塞ぐ異物を取り除く「気道異物除去」を試みます。

気道異物除去の方法は三つあり、東京消防庁が動画を公開しています。

喉に詰まった餅を出す2つの応急処置方法

まずは、背中を強く叩いて詰まった餅を吐き出させる「背部叩打法」です。

手のひらの付け根部分で左右の肩甲骨の中間あたりを、数回以上力強く叩きます。

(東京消防庁公式チャンネルによる「背部叩打法」の動画)

背部叩打法で餅が出てこない際には、「腹部突き上げ法」を行います。

相手の上腹部を手前上方に強く突き上げて、喉に詰まった餅を取り除きます。「腹部突き上げ法(ハイムリック法)」と呼ばれています。

やり方は3段階。妊婦や乳児、高度肥満の人にはハイムリック法は厳禁です。

①相手の後ろにまわり、両方の手を脇から通し、ウエスト付近に手を回します。

②一方の手で握りこぶしをつくり、その親指側をへそより少し上に当てます。

③その握りこぶしをもう一方の手で握って、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。

腹部突き上げ法では、腹部の内臓を痛める可能性もあるため、詰まった餅が出たとしても、医師の診察を受けたり、駆けつけた救急隊にその旨を伝えることが大切です。

(東京消防庁公式チャンネルによる「腹部突き上げ法(ハイムリック法)」の動画)

餅を喉に詰まらせないための予防策は?

事故を防ぐため、どのような対策が取れるのでしょうか。

政府広報オンラインでは、4つの予防策を呼びかけています。

①餅は小さく切って、食べやすい大きさに

②餅を食べる前に、先にお茶や汁物を飲んで喉を潤す

③急いで飲み込まず、ゆっくりと噛んでから飲み込む

④噛む力や飲み込む力が弱い高齢者などと食事をする際は、様子を見守り注意を払う