米イスラエル大使館前で焼身自殺図る。空軍兵士が自らに火をつける

自らに火をつけたのは米空軍の現役兵士で、「大量虐殺に加担するつもりはない」と叫んだと伝えられています
アメリカ・ワシントンD.C.にあるイスラエル大使館(2023年10月8日
アメリカ・ワシントンD.C.にあるイスラエル大使館(2023年10月8日
JULIA NIKHINSON via Getty Images

アメリカ・ワシントンD.C.のイスラエル大使館前で2月25日、軍の作業服を着た人物が自らの身体に火をつけた。

首都警察によると、事件が起きたのは25日午後1時頃で、警察とシークレットサービスの制服部門が消火にあたり、自らに火を放った人物は病院に搬送された。

コロンビア特別区消防局はハフポストUS版の取材に、この人物は命にかかわる重傷を負っていると話した。

米空軍の広報は、この人物が空軍の現役兵士だったと軍事ニュースサイトのタスク・アンド・パーパスに明かしている。

イスラエル大使館へ通じる道を塞ぐシークレットサービスの車両(2024年2月25日)
イスラエル大使館へ通じる道を塞ぐシークレットサービスの車両(2024年2月25日)
MANDEL NGAN via Getty Images

当局は、焼身自殺を図った動機がパレスチナ・ガザ地区への攻撃を続けるイスラエルに対する抗議だったかどうかを明らかにしていないが、フリージャーナリストのタリア・ジェーン氏は、この人物が「フリー・パレスチナ(パレスチナを解放せよ)」と繰り返し叫んだと伝えている(リンク先にはショッキングな画像が含まれます)。

事件の動画を見たというジェーン氏によると、この人物は身体に火をつける前に「私は米空軍の現役隊員で、もはや大量虐殺に加担するつもりはない」と語ったという。

イスラエル大使館の広報は、この事件で大使館関係者の負傷はないとニューヨークタイムズに述べた。

首都警察は、シークレット・サービスとATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)と協力して事件を捜査しているという。

アメリカでは、2023年12月にもジョージア州アトランタにあるイスラエル領事館前で焼身自殺を図った人物がおり、10月7日にイスラエルとハマスの間で武力衝突が発生してから、2度目になる。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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