2月18日に開催された英国アカデミー賞(BAFTA)で、ユーチューバーが受賞者に紛れて壇上に上がる事態が発生し、主催者が「深刻に受け止めている」とコメントした。
問題は、映画『オッペンハイマー』が作品賞を受賞した時に起きた。
プレゼンターを務めた俳優のマイケル・J・フォックスさんが、受賞作品の名前を「オッペンハイマー」と読み上げると、同作監督のクリストファー・ノーランさんや妻でプロデューサーのエマ・トーマスさん、主演俳優のキリアン・マーフィさんらが壇上に上がった。
作品賞は『オッペンハイマー』にとって英国アカデミー賞7つ目の受賞で、スピーチをしたトーマスさんが「皆さんどこにいるのですか」と他のキャストらにも壇上に上がるよう促した時に、黒いスーツにネクタイをした人物がまるで関係者のようにステージに駆け上がった。
壇上にはノーランさんやマーフィさん、フォックスさん、司会を務めた俳優のデヴィッド・テナントさんらがいたが、この人物がステージにいることを誰一人おかしいとは思わなかったようだ。
黒スーツの人物は、トーマスさんの真後ろでスピーチを聞き、最後に脇に何かを挟んで拍手をして『オッペンハイマー』チームと一緒にステージを降りた。
この人物はステージを降りた後に、警備員に身柄を拘束されたという。
ガーディアンによると、関係者を装って壇上に上がったのは「Lizwani」という名前を使用しているユーチューバーで、過去にも授賞式に忍び込んだことがある。
BAFTAの広報は19日、「昨夜、最後の賞で、受賞者たちに紛れ込んでソーシャルメディアで悪ふざけをする人物がステージに上がり、警備員によって排除されました。私たちは事態を深刻に受け止めており、これ以上コメントして彼を宣伝することを望みません」とVarietyの取材で述べている。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。