第一三共ヘルスケアが2月16日、花粉症に関する調査結果を発表しました。
2023年12月、委託先の楽天インサイトが実施したインターネット調査(4700人が対象)によると、全国の半数以上の人が花粉症を発症した経験がある「花粉症持ち」だと明らかになったといいます。
「花粉症を発症した経験がある」と回答した人の割合を都道府県別に見ると、5位神奈川県(69%)、4位千葉県(70%)と続き、岐阜県と山梨県が同率2位(71%)。1位は静岡県で、74%の人が花粉症の経験があると回答しました。
また、花粉症の症状は鼻炎や目の炎症だけでないようです。
調査によると、5人に1人が体のだるさも感じており、「風邪と同等またはそれ以上につらい」と感じている人は約7割にものぼりました。「仕事や勉強に支障がある」と回答した人は約8割を占めます。
花粉症を防ぐ、症状を和らげるポイントは?
では、どうすれば花粉症を防いだり、症状を和らげたりすることができるのでしょうか?
岸本久美子医師によると、花粉症になるのを防ぐためにはカーペットの掃除や空気清浄機を設置するなど、花粉との接触を減らすよう家の環境を見直すことが必要とのこと。
また、花粉症の症状を和らげるためには、早めに対策を始めること、そして花粉の飛散が終わる頃まで継続することが大切だといいます。
具体的な対策として、花粉が飛散する1~2週間前から病院に行ったり早期から市販薬の抗ヒスタミン薬の使用を開始したりすることをおすすめしています。
花粉症の薬の選び方と注意点は?
第一三共ヘルスケアの花粉・アレルギー用薬開発担当、小林雅彦さんは、「事前に症状の重さが想定できている人には、内服薬のほかにステロイド点鼻薬を併用することがおすすめです」とアドバイス。
また、花粉が飛ぶピークの時期で症状が辛い人やいますぐ症状を抑えたい人は、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤に加え、一時的に血管収縮剤を配合した点鼻薬へ切り替えを提案しています。
一方、花粉症の薬の注意点は2つ。一つは長期間の連用は副作用を引き起こす可能性があること、もう一つは点鼻薬同士や点眼薬同士は併用できないことです。用法容量を守り、症状に合わせて使い分けることが重要と説明しています。