【※この記事は2023年2月4日に配信した内容を再編集したものです】
飛行機に乗るのに緊張したり、乱気流で揺れるのが怖かったりする人は少なくないだろう。
乗客に寄り添い、手を握り続けた男性CAの写真がSNSで拡散され、その心遣いが反響を呼んでいる。
通路に座り込み寄り添う。CAの男性、実は…
ネットの話題をさらったのは、デルタ航空でCAの仕事をしているフロイド・ディーンシャノンさん。1月にノース・カロライナ州シャーロット・ダグラス国際空港からニューヨーク州ジョン・F・ケネディ国際空港に向かうデルタ航空便で、ディーンシャノンさんは乗務していた。
デルタ航空によると、飛行中に乱気流で機体が揺れ、1人の女性の乗客が不安な様子だったという。
SNSで拡散されているのは、ディーンシャノンさんがその女性のすぐ横の通路に座り込み、手を握っている写真だ。
その様子をすぐ近くで見ていたというモリー・サイモンソン・リーさんがFacebookに当時の写真を投稿すると、400万以上の「いいね」が寄せられた。リーさんは「このCAの神対応をぜひご覧ください」と紹介し、デルタ航空には「フロイド・ディーンシャノンは昇給に値しますよ」と呼びかけた。
ディーンシャノンさんはフライト中女性のそばにいて、機内で鳴る音や衝撃の理由をひとつひとつ説明し、少しでも不安を軽くしようとした。
このディーンシャノンさんの神対応は、CNNなどの大手メディアもニュースで取り上げる事態に。
CNNのインタビューによると、女性は飛行機に乗った時「少し緊張していた」ようで、離陸の際には汗ばんでいるように見えた。
女性のもとを尋ねると、彼女は「とても緊張しています」と言うので、ディーンシャノンさんは「緊張する必要ないですよ。私がここにいますからね」と返したという。
ネットで話題になったのは、それだけではない。実はディーンシャノンさんは実はCAになってたった3カ月の新米だったのだ。以前はレストランでマネージャー職に就き、接客サービスを行っていた。
ディーンシャノンさんと女性は、その後Facebookを通じて友人になったという。ディーンシャノンさんは「彼女は、すべてのフライトで私と一緒であることを望んでいるようです」と笑顔で語った。
「乗客として、私も同じように扱われたいですからね。私もかつて、その席に座っていたことを忘れてはいけないのです」