ダイハツ工業は2月13日、車両認証試験の不正を巡る問題を受けて、奥平総一郎社長と松林淳会長が辞任すると発表した。後任社長には親会社トヨタ自動車の井上雅宏・中南米本部長が就任する。3月1日付。
ダイハツでは自動車の大量生産に必要な「型式指定」に関する認証申請を巡り大規模な不正が発覚し、全車種の出荷停止という前例のない事態になっていた。
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新社長に決まった井上氏は、13日に開かれた記者会見で、「お客様に車を納車できない、販売店も売る車が届かない、こういう状態を元に戻したい。一方で、風土改革、ものづくり改革を進め、きちっとできることを示しながら、共感を得たい。そのために就任後、まず最初に社員と直接会話したい」と意気込みを述べた。
同社のウェブサイトの広報文では、新体制にあたって「再発防止策の徹底と今後の再生に向けた取り組みを進める。トヨタ自動車株式会社としても、新生ダイハツを引き続きサポートする」としている。