自然災害が多い国、日本。2024年の元日にも最大震度7の地震が能登半島を襲い、多くの人が家屋の倒壊や土砂災害に巻き込まれました。1カ月が経った2月1日時点でも、約1万4000人が避難所での生活を余儀なくされています。
いつ起きるか分からない災害に備えて、あなたはどんな準備をしていますか?
AlbaLinkが運営する「訳あり物件買取プロ」は、全国の500人を対象に「地震・津波などの災害に備えていること」についてアンケートを実施。結果を2日に発表しました。
人々の防災意識の実態を、早速見ていきましょう。
「十分に備えている」はわずか4.4%
全国の500人のうち、「地震・津波などの災害に自宅で備えていますか」という問いに「十分に備えている」と答えた人はわずか4.4%。「多少備えている」という人は53.6%という結果になりました。
災害に備えている人に理由を聞くと、「東日本大震災で大きな被害を受けたので、大きな災害に備えるようになりました」「静岡県在住で『大地震が来る』といわれているので」と言った回答がありました。実体験や災害リスクを鑑みて、日頃から備えているようです。
また、「小さな子どもがいて緊急時に身軽に動けないので、普段から気にするようにしています」との声もあり、自力では簡単に避難できない家族がいる人は危機感を持って準備していることが分かります。
一方、備えを進めていない人は「継続するのが難しい」「備えられるだけの収納スペースがなく、経済的余裕もない」「何が必要かあまりわかっていなくて備えられていない」といった理由を挙げていました。
「心のどこかで『自分が住む地域では、大きな災害が起こらない』と思っている」という人もいました。ただ、過去に地震が多く発生していない地域でも、「未確認の断層」などにより災害が起こる可能性があるため、日頃から防災意識を高めておきたいところです。
みんなの備えは?
災害に備えて、みんなはどんな対策をしているのでしょうか?「地震・津波などの災害に自宅で備えていること」に対する回答を、ランキング形式で紹介します。
5位 家族との連絡手段を決める(53人)
4位 防災リュック・グッズの用意(106人)
3位 家具の固定(128人)
2位 避難所・避難経路の確認(148人)
最も多かったダントツの1位は「水・食料の備蓄」(228人)でした。
「東日本大震災のときに、食料がなかなか手に入らず苦労した」「熊本地震のときに、水が泥水に変わって困りました」など、多くの被災経験者は水と食料の確保が困難だったと振り返ります。
最低限の備えとして、飲食用の水と食料は3日分備蓄しておくと良いそうです。
また、避難場所と避難経路の確認について、「平日日中に災害が起きた場合、家族全員が合流できるように」と理由を語る人も。同居家族がいる人は、「避難場所・避難経路」や「災害時の集合場所」を共有しておくことで、災害発生時に別々の場所にいても落ち合うことができます。
人やペットが下敷きになることを防ぐための家具の固定に加え、防災リュック・グッズの用意も重要です。
リュックに貴重品、水・食料、救急グッズ、懐中電灯、ラジオなどを入れて定期的に見直し、手に取りやすい場所に置いておくことがポイント。市販の「非常用持ち出し袋」を活用することも推奨されています。
アンケート結果を参考に、自身の災害の備えを改めて見直してみるのも良いかもしれません。