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2019年の大規模な火災後、再建工事が進められているフランス・パリのノートルダム大聖堂で、焼け落ちた骨組みがこのほど完成した。在日フランス大使館の喜びの報告に、祝福の声が相次いで寄せられている。
何があった?「フランスの運命の一部」
フランスゴシック建築の最高峰とされ、セーヌ河岸の他の史跡とともにユネスコの世界遺産に登録されているパリのノートルダム大聖堂。2019年4月15日に起きた大規模火災で、高さ90メートル余りの尖塔や屋根を消失するなどの甚大な被害を受けた。
エマニュエル・マクロン大統領は火災発生からまもなく、「このノートルダム大聖堂を、われわれは再建します。皆で手を携えて。これはフランスの運命の一部です。私は約束します」などとするコメントを発表。フランス政府が複数の団体と連携して再建に向けた寄付を募るなど、再建工事は国を挙げた大規模プロジェクトとして行われてきた。
さらにマクロン大統領は2023年8月、2024年12月8日の一般向けの訪問再開を目指していると発表した。
在日フランス大使館の公式Xは1月15日、フランス大統領府の投稿を引用する形で、「ノートルダム大聖堂の焼け落ちた骨組みがついに完成しました!」と喜びをつづった。大使館によると、この骨組み部分は柱が複雑に組み合わせられており、「森」と呼ばれていた。火災前は、パリの建築物の中で最も古い骨組みの1つだった。上棟式では、工事を手がけた人のうち最年少の職人が、骨組みの上部に黄色い花束を取り付けたという。
投稿でシェアされた写真には、ヘルメットをかぶった作業員とみられる人たちが、骨組みの前や隙間に立ち手を挙げて笑う様子が写っている。
一般公開の予定日まで1年を切ったパリのノートルダム大聖堂。大使館の報告に、「おめでとうございます!」「素敵な笑顔」「職人の皆さんも誇らしいだろうな」などと、お祝いや歓喜のメッセージが続々と寄せられている。