映画『ハリー・ポッター』シリーズで強烈な印象を残し、根強いファンを誇るキャラクターの代表といえば、ホグワーツのセブルス・スネイプ先生ですよね。憎まれキャラでもありますが、スネイプがいないハリー・ポッターシリーズなんて想像できません。
いつも不機嫌で一見好きなことなんてなさそうなスネイプですが、それは私たちが主人公のハリー・ポッター目線で映画を観ているからなのかもしれません。スネイプはハリーに対していつだって毒を吐いていましたから。
ワーナー・ブラザース公式サイトに掲載されている「スネイプが本当に好きな10のこと」から、スネイプがこよなく愛するものをいくつか紹介します。
ハリーを苦しめること
スネイプが本当に好きなことの一つ目は、ハリーを苦しめることです。自分を虐めていたハリーの父、ジェームズ・ポッターによく似ているハリーを憎まずにはいられないスネイプ。教師という立場にいながらも、機会があればすぐにハリーに罰を与えたり不平等に扱ったりします。
魔法薬学
無愛想で意地悪な先生としての印象が強すぎて、スネイプが魔法薬学のプロだということを忘れている人も多いのでは?
ホグワーツで学んでいた時からずば抜けて得意だった魔法薬学。教師になった後も、魔法薬学への愛が強すぎて生徒にその良さを語るも「諸君がこの見事さを真に理解するとは期待しておらん」と言ってしまいます。
グリフィンドール寮から減点すること
スネイプはありとあらゆる手を使って、ハリーたちが所属するグリフィンドール寮から減点しようとします。優等生のハーマイオニーでさえも、「鼻持ちならない知ったかぶり」をしたからなど、なんとも理不尽な理由で減点されます。
グリフィンドールのジェームズ・ポッターらに虐められ、辛い学生時代を過ごしたスネイプ。過去の体験があるから、グリフィンドールの生徒には特に優しくできないのでしょう。
リリー
「スネイプが好きなことを挙げていくとたくさんありますが、心から愛している人はおそらくひとりだけでしょう」とワーナー・ブラザースが最後に紹介したのは、ハリーの母親リリー・エヴァンス。幼少期を共に過ごし、リリーが闇の帝王ヴォルデモート卿に殺害されこの世を去った後も、スネイプは彼女を一途に思い続けました。
その愛の証拠とも言えるのがスネイプの守護霊。リリーと同じ牝鹿の守護霊を、何年もずっと変えずにいます。
ジェームズに似ているからという理由でハリーを散々苦しめたスネイプですが、そんなハリーを陰ながら守り続けたのは、リリーを心から愛していたからでした。
スネイプは死の間際、ハリーを見つめ「リリーの目をしている」という最期の言葉を残しています。
スネイプ役アラン・リックマンさん死去に惜しむ声
スネイプという、不器用だけれど深い愛を持ったキャラクターを演じきった俳優のアラン・リックマンさんは、2016年に亡くなりました。映画関係者やファンの間に、惜しむ声が広がりました。
シリーズで主役のハリー・ポッターを演じたダニエル・ラドクリフさんは、「アランは間違いなく、これまで僕が出会った中でも、最も偉大な俳優の1人です。映画業界で最も義理堅く、優しい人でもありました。彼は撮影現場でも、ハリー・ポッターが終わった後から何年経っても僕を勇気付けてくれました」とコメントしています。
ハーマイオニー役のエマ・ワトソンさんは「偉大な人物、そして偉大な俳優である彼と仕事ができたことを幸せに思っています。みんなで一緒にお話をしたことがとても恋しいです。安らかに眠ってください、アラン。私たちはあなたを愛しています」と悼みました。