2015年にダウンタウンの松本人志氏から性加害を受けたとする女性の証言を伝えた『週刊文春』(文芸春秋)の報道で、現場に同席していたと伝えられたスピードワゴンの小沢一敬氏の活動自粛が発表された。
所属事務所のホリプロコムは1月13日、「小沢本人より、一連の報道において現在も関係者及びファンの皆様に混乱やご迷惑をお掛けしていることに強く責任を感じ、芸能活動を自粛したい旨の申し出がありました」と説明。
この申し出を受け、「当面の間、小沢一敬の芸能活動を自粛することと致しました」と発表した。
ホリプロコムは9日、「一部週刊誌の報道にあるような、特に性行為を目的として飲み会をセッティングした事実は一切ありません」と断言し、「小沢の行動には何ら恥じる点がない」として、活動を継続すると発表していたが、4日後に一転した形だ。
小沢氏の出演番組をめぐっては、3日に放送を予定していたNHKの番組が放送を見合わせた。朝日新聞の取材に対し、NHKは「今回は総合的な判断の下、放送を見合わせることにした」と回答。報道の影響についての言及はなかったという。
小沢氏の活動休止に伴い、スピードワゴンもコンビとしての活動を無期限休止に。相方の井戸田潤氏は個人で活動を続けるようだ。
週刊文春の性加害報道
週刊文春は、2024年1月4・11日新年特大号(発売日は2023年12月27日)や、文春オンライン(12月26日配信)で「ダウンタウン・松本人志(60)と恐怖の一夜『俺の子ども産めや!』」とする記事を掲載。
松本氏が2015年、複数の女性に対して性加害を行ったとする女性側の証言を報じた。
記事では、2015年に六本木のホテルで、ゲームと称して松本氏と寝室に2人きりにされ、性加害を受けたとする女性の証言などが掲載されている。
1月5日に公開された文春オンラインの記事では、女性の証言として、小沢氏に誘われてこの会に参加し、松本氏と2人きりになるようその場にいた小沢氏から促されたと伝えている。
松本氏は性加害否定。活動休止の上で争う姿勢
松本氏と吉本興業は一連の性加害報道に対して12月27日、発表の声明で「当該事実は一切ない」「(松本氏の)名誉を毀損するもの」などと否定。1月8日には、松本氏が「裁判に注力したい」と申し出たことを受け、吉本興業が同氏の活動休止を発表した。
松本氏は自身のXで、1月14日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)出演を示唆していたが、10日に出演の取り止めが発表された。