あわせて読みたい>>更年期症状を自覚する男女の8割超が経験している「隠れ我慢」って?
更年期は女性だけでなく男性にも訪れ、誰もが正しく理解する必要があります。ただ一方で、正確な情報を自分で集めるのはなかなか難しく、かつ専門的な解説はわかりにくいと感じている人も多いのではないでしょうか。
そんな時に役立つのが『マンガでわかる!男女で知っておきたい更年期』(主婦の友社)です。更年期の専門医がメカニズムや最新の治療法について詳しく、わかりやすく解説する1冊です。
例えば、男女の更年期のメカニズムの違いについてもそれぞれ詳しく解説されています。
女性の更年期とは、閉経を挟んだ前後10年間のこと。更年期になると女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が乱れ、この急激なホルモン変動によって心身に不調があらわれます。
更年期症状によって引き起こされる不調は、異常な発汗、ほてり、頭痛、冷え、むくみといった身体的なものから、イライラや不安などメンタル面のものまでさまざまで、個人差が大きいのが特徴です。
男性ホルモンはストレスで急減
一方、男性には女性の閉経にあたるような体の大きな変化はなく、通常、男性ホルモンの分泌量は加齢とともにゆるやかに減少していきます。
しかし、ストレスや疲労が蓄積すると男性ホルモンが急減し、女性と同じように心身に不調をきたすことがあります。これが男性更年期と呼ばれるものです。
男女それぞれの更年期の原因、さらに共通点や異なるポイントがわかれば、自分だけでなくパートナーなど周囲の人が悩んでいる症状への理解も進みます。
診断ツールでセルフチェック
更年期症状は個人差が大きく、ほとんど症状を感じない人もいれば、日常生活に影響が出るほど重い症状に悩まされる人もいます。
症状が気になるときは、本書に掲載されている「男女別・更年期指数チェック」で確認してみてください。この診断ツールは医療機関でも問診や治療の効果判定に使われています。数カ月に1回のチェックで、治療やセルフケアの効果が上がっているかを確認することができます。
女性は婦人科、男性は泌尿器科
男性でなんとなく不調を感じている人、セルフチェックで数値が高かった人は、男性更年期障害の検査を受けてみましょう。女性の更年期障害は婦人科、男性の場合は泌尿器科を受診します。
採血するだけで男性ホルモン(テストステロン)の値がわかり、治療が必要かどうかなどが判断できるため、体への負担は大きくありません。
ほかにも更年期に関するさまざまな知識がマンガでわかりやすく解説されています。