三大流星群のひとつ「しぶんぎ座流星群」が、今日4日(木)深夜〜5日(金)明け方にかけて見頃を迎えます。
日付が変わったあとの未明から明け方にかけて、最大で1時間に10個程度の流星数が期待出来ます。
今夜〜5日(金)明け方の天気は?
4日(木)深夜は、北日本の日本海側では雲が広がるところが多くなるため、流星群の観測は難しそうです。東北地方の太平洋側は夜のはじめは低気圧の影響で雲が残るものの、遅い時間ほど星空が期待出来そうです。
関東以西は概ね晴れて、各地とも流星群の観測に好条件となります。ただ、静岡県周辺と沖縄県では海上から雲が広がり、観測に影響が出る可能性があります。
屋外でじっとしていると想像以上にすぐに身体が冷えますので、観測の際はできる限りの最大限の防寒で臨んでください。
期待できる流星数は?
しぶんぎ座流星群の極大は4日(木)18時頃と予想されていますが、この時間帯は日本では放射点(※)が昇っていないため、しぶんぎ座流星群の流れ星は見られません。
放射点が登ってくる4日(木)深夜以降になると流れ始め、日付が変わったあと放射点が高く昇れば流星が流れやすくなります。国立天文台によると、空の暗い場所では1時間あたり10個程度と予想されます。
流星は放射点の方向から流れますが、放射点の付近だけでなく全天のどこにでも出現します。なるべく空の広い範囲を見渡すようにして、観測するのがおすすめです。
※放射点:流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点のことを差します。
しぶんぎ座とは?
「しぶんぎ座」という星座に聞き覚えのない方もいるかもしれません。実はこちら、現在では存在しない「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」という星座に由来しています。
現在の星座でいうと、うしかい座とりゅう座の境界あたりにありました。かつてあった「へきめんしぶんぎ座」の方向から流星が流れたように見えることから、「しぶんぎ座流星群」と名付けられています。
しぶんぎ座流星群の特徴 活動が活発な期間は短い
しぶんぎ座流星群のもととなる塵の帯は、地球の公転面と直角に近い角度で交差するため、地球は塵の帯を短期間で抜けてしまいます。
このためしぶんぎ座流星群の活動は、ふたご座流星群やペルセウス座流星群など他の流星群に比べて、活発な期間(流れ星を多く観測できる期間)が短いという特徴があります。
しっかりと防寒をして流星観測をお楽しみください。
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