上川陽子外相は12月26日、2023年最後の定例記者会見に臨み、今年を表す漢字一字に「靭」を挙げた。
上川氏は戦闘が続くウクライナ情勢や中東情勢に触れ、「大きな変化の中で揺らぎなく日本の国益を守り存在感を高めていくには、強さとともに柔軟性、靭(しな)やかさが不可欠だと感じた」と説明した。
「民主主義には多様性と包摂性を尊重できるという靭やかさが備わっており、平和や個人の自由を守るために本質的に重要であると考える」と述べた上川氏。
2024年は米大統領選など多くの国で重要な選挙が控えており、「国際情勢は重要な局面を迎える」と指摘。「靭やかさを忘れず、国際社会の高い期待や信頼に着実に応える外交を進めていきたい」と抱負を述べた。
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