【もっと読む】「OK」って何の略か知ってる?
※2023年にハフポスト日本版で反響の大きかった記事をご紹介しています。(初出:4月8日)
私たちは日常の中で、無意識に多くの略語を使っている。
それは「コンビニ」や「スマホ」など日本語のものから、「VIP」など海外から伝わってきた言葉もある。そしてその中には「OMG(Oh My God)」のように明らかなものもあるが、頻繁に使っているのに何の略かあまり知られていない言葉もある。
例えば、日本でもよく使われる「A.M.」「P.M.」はどうだろうか。何の略語か、あなたはご存知か?
一部では「after midnight(真夜中過ぎ)」と「past midday(真昼過ぎ)」を略したものだと主張する人たちもいるが、正確には正しくない。
実際は、多くの英語単語やフレーズと同様にラテン語から由来しており、「A.M.」は「ante meridiem(真昼の前)」、「P.M.」は「post meridiem(真昼の後)」を略したものだ。
いつから英語でA.M.とP.M.が使われるようになったかについてはあまり情報がないが、12時間制の歴史は古代エジプトやメソポタミアにまで遡る。
ルネサンス期には、12時間制のアナログ文字盤の機械式時計がヨーロッパ中の教会や宮殿に登場していた。
現在、世界では24時間制が主流だが、英語圏の多くは12時間制を使っている。そして後者の場合、正午と真夜中をどう区別するかの議論がある。
アメリカでは、正午を午後12時(P.M.)真夜中を午前12時(A.M.)と呼ぶのが通常だが、11A.M.の1時間後が12P.M.になるのはややこしいという意見や、正午と真夜中は午前でも午後でもない、という主張もある。
混乱を避けるため、多くの人は「深夜12時」「正午12時」という言い方をするが、もはや「深夜」と「正午」と言うだけで十分情報が伝わるため、「12時」は不要に感じられる。
こうした議論を考慮すると、結局は0時から24時までの24時間制の読み方の方が良いのかもしれない...。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。