ENEOSホールディングスが12月19日、斉藤猛社長を解任したことを発表した。「懇親の場において、酔った状態で同席していた女性に抱きつくという不適切行為があった」ためだという。月額報酬や賞与・株式報酬の一部返還、没収の措置を取るとしている。
また、懇親の場には谷田部靖副社長、須永耕太郎常務も同席していたという。同社は、谷田部氏については「辞任勧告に基づき辞任」、須永氏も「月額報酬30%を3ヶ月間減額」にしたとしている。
発表によると、不適切行為の情報は同社のコンプライアンスホットライン窓口宛てに2023年11月末、内部通報で寄せられた。これを受けて外部弁護士による調査を実施し、通報内容が事実だと判断したという。
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同社では2022年にも、代表取締役会長(当時)の杉森務氏が、女性への「不適切行為」を理由に辞任した。経営トップが立て続けに女性への不適切行為で辞任するという事態となった。
同社は2024年4月以降の新体制決定までは、宮田知秀副社長が社長職を代行するとしている。