クリスマスを前に、価値ある教訓を伝える「サンタクロース」の動画が、広く拡散され称賛を集めている。
アメリカではNBCの朝番組TodayやABCの朝番組Good Morning Americaなども取材し、広く取り上げられている。
フロリダ州に住むケイティ・ラブさんが投稿したTikTok動画には、ラブさんの3歳の子ども、アドリーちゃんが、記念撮影のためサンタの隣に立っている姿が映っている。
アドリーちゃんはサンタの膝の上に座りなくなかったようだ。
話題となっているのは、拒否したアドリーちゃんに対するサンタの対応。
どうにか打ち解けて膝に座ってもらおうとするのではなく、逆にアドリーちゃんの断固拒否の姿勢を褒め称えたのだ。
サンタはアドリーちゃんとの会話の内容を動画でこう説明した。
「彼女の体は彼女のもの。私の膝の上に座るか聞いたら『イヤだ』と答えたから、『自分の気持ちを主張できてえらいね』と褒めたんだ」
「たとえサンタに『膝の上に座りたい?』と聞かれても、イヤなら『イヤだ!』と言うべきだよ」
People誌によると、ラブさんはその日、サンタと記念写真をするためアドリーちゃんとマイアミのホテルを訪れていたという。アドリーちゃんは昨年もサンタに会ったというが、その際はまだ他人への恐怖を感じていなかったと語った。
動画は公開されてから約1週間で200万回以上視聴されており、「これこそ本当のサンタ!」「私も小さい頃、サンタの膝の上に座るのが怖かったけど、断る選択肢があると思ってなかった」「勇気あるアドリーちゃんも、意見を尊重するサンタも両方素晴らしい」など多くの称賛が寄せられた。
ラブさんはInstagramで、「小さい頃、本当はイヤだったけど、失礼にならないよう人にハグしたり長い間抱き寄せられたりするのを我慢していました。アドリーには、常に決定権は自分にあって、『イヤだ』と言う権利があることを知ってほしいんです」と説明。アドリーちゃんには家族や親も含め、誰かに笑ったりハグしたりキスすることを押し付けないと語った。