クリスマス目前に起きた、ツリーにまつわるハプニングが、海外で話題を呼んでいます。
アメリカ・テキサス州在住のブレット・イングラムさんが仕事から帰ってソファに腰を下ろした時、くしゃみのような微かな物音が聞こえました。自宅で犬や猫など多くの動物を飼っていることから、当初はペットが発した音だったとイングラムさんは考えました。
しばらくすると、また「くしゃみ」が聞こえてきました。物音のするツリーの方へ向かい、付近を見まわしたところ、なんと長くて太い尻尾が見えたのです。木を見上げると、そこにいたのは大きく成長した「オポッサム」でした。
発見時の映像からは、イングラムさんの動揺する様子が伝わります。
イングラムさんは「文字通りパニックなんだけど」と言いながら、クリスマスツリーの中からひょっこり顔を覗かせているオポッサムにカメラを近づけます。
イングラムさんは「どうやって家に入ってツリーを登ってきたのか全く分からないし、捕まえようとしてるんだけど、そうさせてくれません。本当にどうしたらいいのか分からない」と状況を説明。「誰か助けて」とヘルプを求めました。
一方のオポッサムは、警戒しているのかじっとしたまま、カメラの方を見つめています。
クリスマスの思わぬ珍客を映した動画はTikTokで700万回近く再生され、大きな話題を呼んでいます。
ナショナル・ジオグラフィックによると、オポッサムは南北米大陸に生息する有袋類の仲間。死んだ動物を主な食料とする腐肉食性で、人家に入り込んでゴミ箱をあさることもあるといいます。特技は木登り。木の皮に食い込むほどの鋭い爪を持ち、長いしっぽもまるで手足のように器用に動かすことができます。
イングラムさんは野生動物の専門家のアドバイスを受けた後、約30分間の格闘の末、このお騒がせオポッサムを家の外に出て行かせることに成功しました。
Business Insiderによると、イングラムさんの家にあるツリーは本物の木ではありません。オポッサムが出没した10日ほど前に設置したといいます。
イングラムさんは、オポッサムが飼い犬たちが出入りする時に一緒に紛れこんだのではとみています。