イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を強める中、日本の著名人からも、即時停戦を求める声が上がり始めた。
俳優の安藤サクラさんは12月10日、自身のXで3つのハッシュタグ「#CeasefireNow」(即時停戦を)「#FreePalestine」(パレスチナを解放せよ)「#StopGazaGenocide」(ガザでのジェノサイドを止めろ)を添え、「ガザ地区とイスラエルにおける即時停戦を求めます」と投稿。即時停戦を求めるオンライン署名のリンクをシェアした。
ミュージシャンで俳優の浜野謙太さんも、安藤さんと同じ署名ページを共有した上で、「このオンライン署名に賛同をお願いします!」と呼びかけた。
「世界はこれ以上何も行動しないわけにはいきません」
即時停戦を求める署名ページは、10月20日に立ち上がった。
呼びかけ人らは、イスラエル軍による攻撃で街が破壊され、ガザ地区で暮らすパレスチナ人たちが行き場を失っていると報告。
耐え難い多くの死と破壊を目の当たりにする中、「このような非人道的な危機を前にして、世界はこれ以上何も行動しないわけにはいきません。この衝突を止めることは、世界全体の責任なのです」と訴えている。
署名では、国連安保理などの国際機関や意思決定者らに対し、確実に停戦させるために直ちに行動を起こすよう求めている。
具体的には、全ての首脳や国連安全保障理事会、戦地にいる責任者に対し、
▽ガザ地区への人命救助支援
▽子どもや高齢者を始めとする全ての人質の解放
▽ガザ北部の国連施設や病院などに人道支援輸送隊が到達できるようすること━といった、5つの要望を挙げている。
アメリカが拒否権を行使、停戦決議案が否決
署名数は12月11日時点で100万人を超える。700以上の賛同団体には、難民支援に取り組むグループや各国の人権団体などが名を連ねている。
ガザ地区の情勢を巡っては、日本時間の12月9日、人道目的の即時停戦を求める決議案の採決が国連安保理で行われた。15か国のうち日本やフランスなど13か国が賛成、イギリスが棄権し、常任理事国のアメリカが拒否権を行使して決議案は否決された。