アメリカン航空の機内トイレで客室乗務員に盗撮されたとして、アメリカ・ノースカロライナ州に住む少女とその家族が同社を提訴した。
AP通信によると、訴えは12月1日付。家族はアメリカン航空がこの客室乗務員を危険人物と把握しておくべきだったことや、この便に搭乗していた他の乗務員らが(盗撮したとみられる)スマートフォンを取り上げなかったために証拠が消されたことなどを主張している。
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問題が起きたのは9月2日のノースカロライナ州シャーロット発マサチューセッツ州ボストン行きのアメリカン航空1441便の機内。家族とエコノミー席に座っていた14歳の少女はトイレに行く際、男性の客室乗務員にファーストクラス用のトイレに案内された。この客室乗務員は「手を洗うため」として先にトイレに入った。出てくると、待っていた少女に「便座が壊れているが、使用可能です」と伝えたという。
少女は用を足した後に、便座の後ろに大部分が隠されたiPhoneが貼り付けられていて、盗撮されたことに気づいた。
少女の家族は「娘はもちろん、家族全員がショックを受け、非常に動揺しています。乗客の安全と安心に責任を持つ客室乗務員が、飛行中に児童ポルノを手に入れるために私たちの娘を標的にし、つけ込んだように見えたことは理解し難いことです」と述べている。
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アメリカン航空は12月1日、地元メディア「クイーン・シティ・ニュース」の取材に「安全とそれを担保するためのセキュリティーは私たちにとって最優先事項であり、今回の出来事について重く受け止め、捜査に全面的に協力しているところです。当該の人物についてはすぐに勤務から外しています」という声明を出している。