アメリカ・ニューハンプシャー州に住む女性が、結婚指輪を誤って捨ててしまった。気づいた時にはすでに夫が集積所にゴミを持って行った後だった。
女性が集積所に連絡したところ、作業員が焼却されるすんでのところで20トンものゴミの中から探し出し、「献身さがすごい」と話題になっている。
「指輪を捨ててしまったかもしれない」
地元テレビ局WHDHによると、 結婚指輪を不注意で捨ててしまったのは同州ウィンダムに住む女性。気づいてすぐにゴミ集積所に連絡を入れた。夫が集積所にゴミを持ちこんだ日時やゴミ袋の中身、夫の車の特徴などについて細かく伝えたという。
集積所は、設置された監視カメラの映像と女性からの情報をもとに、結婚指輪が入っているとみられるゴミ袋がどのあたりにあるか特定することができた。
ただ、そこには約20トンもの膨大な量のゴミが積まれていた。
大量のゴミの中から小さな指輪を見つけ出すのは無謀にも思えた。集積所を仕切っているデニス・セニバルディさんは別の地元テレビ局WMURの取材に「落ち葉の山の中から1枚の特定の葉っぱを探し出そうとするようなもの。全部同じに見えるんですから」と大変さについて語っている。
しかし、作業員たちは諦めなかった。女性から伝えられたゴミ袋の中身を手がかりに、ゴミの山を掘っていった。約2時間かけて12フィート(3.6メートル)ほど掘り進めたところで、女性が捨てたとみられるゴミ袋を発見した。 そこには、結婚指輪もあった。
セニバルディさんは指輪を手に取り、きれいに洗い、持ち主の女性に連絡した。
セニバルディさんは女性の様子について、「11月22日に電話をくれた時は悲しみに打ちのめされている感じでしたが、24日に指輪を取りに来た時はこのうえないほどうれしそうでした。私たちは公務員で、公共さとはこういうことです」とWHDHに語っている。
このニュースを見た人たちからは「作業員たちの献身さがすごい。ヒーローたちですね」「彼らのためにパーティーを開いてあげて」などコメントが寄せられている。