「『いつの間にか…』ではなく、『今日から更年期に入るぞ!』という感じだった」
今から10年ほど前に乳がんを患い、その治療のために更年期を迎えたと明かしたタレント、エッセイストで国際薬膳士の麻木久仁子さん。
TBSポッドキャスト「荻上チキのSession」で自身の更年期と体調を整えるための薬膳料理について語りました。
ポジティブな気持ちで迎えた更年期
50歳ごろに乳がんを患ったという麻木さん。がんの再発防止のために、女性ホルモンを抑制する薬を服用したことで更年期を迎えたと明かしました。
「50歳の誕生日の日に(乳がんの)手術をしたんだけど、術後からその薬を飲み始めたので『いつの間にか…』ではなく、『今日から更年期に入るぞ!』という感じだったんですよ」
また、生理の症状が辛かったといい、「ここで生理もなくなって楽になるんだから、後はがんの治療に集中して、みたいな気持ちが張った状態で(更年期に)突入したんでね」と、どちらかというとポジティブだった当時の心境を振り返りました。
更年期の症状を尋ねられ、人によって症状の重さや種類にかなり違いがあるとした上で、「身体症状としてはのぼせ(ホットフラッシュ)、あとは便秘気味になって、思い起こしてみれば気持ちの不安定もあったかなと思うんだけど、5年間のがん治療が終わると同時に更年期もおさまったという感じでした」と、話しました。
その頃から薬膳の勉強を始めて、食生活を整えることも同時に始めたという麻木さん。
「例えば、更年期症状の1つ、イライラや鬱々などメンタル系の不調がある場合は柑橘類がおすすめ。みかんやレモンなどを食事に摂り入れるのもいいし、お茶に入れてもいい。ジャスミンティーやローズティーなど、温かいもので香りを楽しみながらいただくと、気持ちが落ち着きます」
更年期に感じる様々な症状について、専門医の診察をきちんと受けた後で、それでもなお不調を抱えるのであれば東洋医学の力を借りるのも1つの方法だと話しました。
ポッドキャストでは他にも、東洋医学の知識をベースとした薬膳の知識や、更年期の症状に即したおすすめの食材についてなど、麻木さんが紹介しています。