ある1人のTikTokユーザーが、炎上した車内で生き残った「タンブラー」の様子を投稿した。これがタンブラーを製造販売する企業の社長の目に留まり、まさかの申し出をしたことが話題になっている。
タンブラーの中の氷も溶けていなかった?
TikTokに動画を投稿したのは@danimarieletteringというユーザーネームで活動するダニエルさん。11月14日に「あつくて、喉が渇いた?@Stanley 1913(スタンレー) なら問題ない」とキャプションを付け、火災が起きた車内を映した動画を公開した。
動画からは、火災の影響でシートやハンドルが粉々になってしまった様子がわかる。そんな中、運転席のホルダーに置かれたオレンジ色のタンブラーはほとんど無傷に見える。
さらに驚いたことに、ダニエルさんがタンブラーを手に取り横に振ると、中には氷が残っているようでカランコロンと音が鳴っている。
このタンブラーは、1913年に創業したアメリカのブランド「スタンレー」のもの。真空断熱技術などを使って作った耐久性のある製品が売りで、「孫の代まで使える」と銘打っている。
この投稿を見たユーザーからは、「スタンレーは、この素晴らしい新鮮な広告のために新しい車を買ってくれるはずです」などのコメントが寄せられた。
すると数日後、それが現実のものになった。
スタンレーの公式TikTokが、ダニエルさんの投稿を見つけて反応。スタンレーの社長テレンス・ライリーさんが動画の中でダニエルさんに感謝を伝え、こう申し出た。
「当社の製品の品質をこれ以上に示す例は思い当たりません」
「私たちはこれまでにこのようなことをしたことがありませんし、おそらく今後も行うことはありませんが、あなたの車を交換したいと思っています」
スタンレーの動画を見たダニエルさんは、新たに公開した動画で「信じられません。スタンレーが私に車を買ってくれようとしています」と驚きを語り、スタンレーとTikTokを見たユーザーたちに感謝を伝えた。
ダニエルさんが投稿したタンブラーの動画は、840万もの「いいね」が寄せられている。