日本でも高い人気を誇るスイスのバッグブランド「FREITAG(フライターグ)」が、11月の大セール日として知られる「ブラックフライデー」に24時間販売を休止することを発表した。
2019年からはオンラインでの販売を休止していたが、今年は更に踏み込み、初めて直営店のレジも24時間閉鎖し、販売を休止する。日本を含む全世界の直営店が対象だ。
一方、午後は直営店にレンタルカウンターが一時的に設置され、好きなバッグを2週間無料で借りることができる。サステナブルな取り組みの背景にある思いとはーー。
過剰消費に「NO」。その理由とは
フライターグといえば、使い古されたトラックタープなどの廃材を使った唯一無二のバッグを製造・販売するサステナブルなブランドとして知られている。
そんなフライターグは、1993年に設立されて以降、一度もブラックフライデーセールを行なっていない。また、2019年からは、フラックフライデーにはオンラインストアを24時間閉鎖し、この過剰消費の日に「NO」を突きつけている。
今年は直営店のレジも24時間閉鎖。一方、午後は直営店で、好きなバッグを2週間無料で借りることができるサービスを行う。
同社はこの取り組みについて、「買わずに、借りる。所有するよりも利用する」ということを重視し、「未来の資源を節約し、耐久性のある製品だけでなく、循環する消費形態も重要であることを示したい」と声明で述べている。
アメリカのサンクスギビングデーの翌日に開催される大セール、「ブラックフライデー」は、今年2023年は11月24日。
日本でも近年広がりを見せているが、欧米では逆にこの「過剰消費」を放棄したり、持続可能な消費について考えたり、売上の一部を非営利団体に寄付したりする「グリーンフライデー」の動きも増えてきている。