過去7日間を振り返ってください
A)あなたは、日々の「食」を概ね楽しんだと思いますか?
B)あなたが食べたものは、概ね健康的なものだと思いますか?
C)あなたの日々の食事は、豊富な選択肢から選べるものでしたか?
世界的なフィールド調査の結果、上記3つを満たす人は、そうでない人よりも、1.62倍ウェルビーイングを実感する可能性が高いことが明らかになった。
安藤スポーツ・食文化振興財団と日清食品が、米・世論調査機関「ギャラップ」の協力のもと、142の国と地域の人々を対象に、過去7日間に食べたものについて調べた。
3つの質問すべてに「はい」と答えた人の割合を「Food Wellbeing Index」と定義。ギャラップによる世界規模の世論調査から得られた、主観的ウェルビーイングを測定する指数「Life Evaluation Index」と掛け合わせて「食」と「ウェルビーイング」の関係性を分析した。食事への意識を世界中の人々に尋ねた調査は世界初という。
報告書によると、「Food Wellbeing Index」が主観的ウェルビーイングに与える影響は、自分の人生を選ぶ自由について満足しているか(そうでない人に比べてウェルビーイングを実感する可能性が1.58倍高い)、昨日何か興味のあることを学んだか・したか(同1.44倍)よりも大きい。
食に関するこの新たな指標が「他の主だった意識や人口学的特性に比べて、主観的ウェルビーイングに関して単独で最大の影響がある」と述べている。
また、それぞれの質問項目についても分析。このうちウェルビーイングに最も貢献するのは「豊富な選択肢」で、豊富な選択肢から選べたと答えた人は、そうでない人に比べて、ウェルビーイングを実感する可能性が1.45倍高い。
食事を楽しんだと答えた人は1.29倍、食事が概ね健康的だと答えた人は1.15倍高い、としている。
Well-being index の上位10カ国
世界全体では、過去7日間の食事に関する質問に「はい」と答えた人の割合は次の通り。
・「楽しんだと思いますか?」87%
・「健康的なものだと思いますか?」82%
・「豊富な選択肢から選べるものでしたか?」63%
日本に限定すると、それぞれ81%(142カ国中104位)、79%(同85位)、82%(同24位)だった。
3つの質問全てに「はい」と答えた人の割合は61%(同56位)だった。