「虐殺をジョークにするなんて」米人気コメディー番組が「ハマス」をネタにし批判殺到

番組は「無神経」「悪趣味」「笑えない」と視聴者から批評されている。
米俳優ティモシー・シャラメ=2023年4月25日、米ラスベガス
米俳優ティモシー・シャラメ=2023年4月25日、米ラスベガス
Gabe Ginsberg via Getty Images

アメリカの人気コメディー番組「サタデー・ナイト・ライブ」が、イスラム組織ハマスをジョークのネタにし、批判が集まっている。

このコントには俳優のティモシー・シャラメと、お笑いトリオの「プリーズ・ドント・デストロイ」が出演しており、番組は「無神経」「悪趣味」「笑えない」と視聴者から批評されている。

事前に収録されたこのコントでは、夢に行き詰まりビルから飛び降りようとしているミュージシャン志望の男性(シャラメ)を、3人の通行人(ブリーズ・ドント・テストロイ)が止めようと説得する様子が描かれている。

シャラメ演じる男性の音楽はひどいものの、3人はソーシャルメディアでシェアして支援すると伝える。しかし、3人は男性のバンド名がヘイマス(スペルはHamas=ハマス)と知ると、それはシェアできないと断る。

10月7日にイスラエルが攻撃され、1200人が死亡したと報告されているにも関わらず、なぜハマスをネタにするのか、人々は理解できずにいる。

その後も、イスラエルが報復としてガザ北部への空爆を開始して以来、1万人以上が死亡したと言われている。ガザは封鎖により、電力、食料、燃料、水が危険なほど不足しており、人道的危機が発生している。

「ほとんどのセレブは現在の状況に一言も言及しないのに、無神経なジョークにするなんてね」

「アメリカらしい。あなたが豪邸でジョークを言っている間に、子どもたちは爆撃されている」

「今起こっている大虐殺についてジョークを言うなんて」

など、X(旧Twitter)には多くの批判が寄せられている。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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