箱買いでも上手に保存すれば1ヵ月もつ!?
みかんは上手に保存すれば、早生みかんなら2週間程度、青島みかんなら1ヵ月程度は長持ちさせることができるそうです。
「みかんは温度と湿度の高い環境が苦手です。そこで、これから冬の時季であれば暖房のない、廊下や玄関の風通しが良い場所が保存に適しています。保存には3つのポイントを抑えておけば、上手に保存することができます」(JAみっかび)
▼ポイント1/傷や潰れなどの痛み、カビがないか状態をチェック
「みかんは出荷前に傷みかけているものなどは取り除かれますが、配送途中で温度が上がったり、振動で押されて傷が付いたりすることがあります。
そこでみかんを買ったら、すぐみかんの状態をチェックしましょう。皮がブヨブヨしていないか、腐りかけていないかなどを見てください。
もしそのようなみかんがあったら、思い切って捨て、周りにあるみかんはきちんと洗って早めに食べるようにしてください」(JAみっかび)
▼ポイント2/ヘタを下にして並べて保管
「みかんはヘタから呼吸と蒸散を行っています。そこでヘタを上にして並べると水分が蒸散し、ヘタの切り口から雑菌が侵入する可能性があります。そこで、傷などのチェックをしたら、ダンボール箱ならヘタを下にして並べてください。
袋買いのものであれば、通気性のよいカゴに新聞紙を敷き、ヘタを下にしたみかんを並べてから新聞紙をかけます。そして、その上にヘタを下にしてからもう1段みかんを並べ、上から新聞紙をかけましょう。ペーパータオルでもOKです。
2段までにするのは、あまり重みをかけると皮が裂けて傷んでしまう可能性があるためです」(JAみっかび)
▼ポイント3/通気性を良くし、5℃~10℃で保存
「みかんは5~10℃が最も品質が落ちにくいと言われています。冬の暖房のない廊下や玄関の風通しの良い所は大体5~10℃ですので、保存場所として適しています。
もしこの温度まで下がらないようなら、冷蔵庫の野菜室で保存します。ただし、冷蔵庫は乾燥しやすいので、1個ずつペーパータオルにくるんでから5、6個まとめてヘタを下にした状態でポリ袋に入れてください。これで2週間は保存できます」(JAみっかび)
みかんはたくさん食べると手が黄色くなりますが、これは温州みかんに特異的に含まれる「β-クリプトキサンチン」が体に貯まった証拠です。
「抗酸化作用の強いカロテノイドの一種で体に害はありません。むしろ、三ヶ日町民を対象に行われた10年間の疫学調査で生活習慣病の発症リスクが低下したことがわかっています。
温州ミカンにはその他、ビタミンCや食物繊維、クエン酸も含まれます。白いスジには、フラボノイドの一種『ヘスペリジン』も多く含まれるので気にならない方はそのまま食べましょう」(JAみっかび)
栄養たっぷりの旬のみかんを上手に保存して、最後までおいしくいただきましょう。
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