オーストラリアのプロサーファー、ローラ・エネバーさんが巨大な波に挑み、女性がパドルインでサーフィンした「過去最大の波」のギネス記録を更新した。
パドルインとは、ジェットスキーなどに引っ張ってもらい波に乗る「トーイン」とは違い、自らの腕を使って波に乗ることを示す。
プロサーフィンの運営組織WSL(ワールド・サーフ・リーグ)によると、新記録を樹立した波は、エネバーさんが2023年1月22日にハワイのオアフ島ノースショア沖のアウターリーフで乗ったもの。厳密な分析と計測の結果、波のサイズは13.3メートル(43.6フィート)にも達したという。
エネバーさんはこの巨大な波について、WSLに以下のように述べている。
「パドルで入ったとき、これは大きい波だと分かっていたけど、テイクオフして下を見て、間違いなく今までで1番大きな波だと分かった」
「自分の全力を捧げ、自分に行け!と言い聞かせ、できると信じて、すべてが繋がって人生最高の波になった。あの波は私にとって画期的なもので、サーフィンキャリアでも特別な瞬間だった」
また、「その数カ月後に表彰されるなんて、本当に信じられない」とギネス世界記録を更新したことを喜んだ。
31歳のエネバーさんは、これまでもプロサーファーとして輝かしいキャリアを築いてきた。2008年に国際サーフィン連盟(ISA) Jr.・ワールド・チャンピオンとなり、2011年には世界最高峰のWSLチャンピオンシップツアーの出場権を獲得。その後7年間、このトップツアーで競技し、トップ10入りを果たすなどした。
ギネス世界記録によると、これまでの記録はブラジル人サーファー、アンドレア・モラーさんが2016年にマウイ島のポイント「ジョーズ」で乗った大波で、12.8メートル(42フィート)だったという。