2025年大阪・関西万博で約350億円かけて建設される木造建築物「大屋根(リング)」が話題になっている。果たして、この木造リングは必要なのだろうか。
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立憲民主党の中谷一馬氏は11月8日の衆院内閣委員会で、大屋根(リング)について「身を切る改革どころか、世界最大級の無駄遣いではないか」と質問。自見英子万博担当相は「大屋根のリングは『多様でありながら、ひとつ』という万博の理念を示すシンボル。来場者の滞留スペースとしても重要な役割がある」とその必要性を強調した。
リングを巡っては、博覧会協会会長を務める経団連の十倉雅和会長が6日の記者会見で、リングは必要だとの認識を示し、ぜひ完成させたいと述べた。
これを受け、泉房穂・前明石市長は7日、X(旧Twitter)で「350億円もかけて『リング』(大屋根)をつくりたいのなら、経団連でその全額を負担していただきたい」と注文。
「万博閉会後に解体するだけのものに350億円も注ぎ込むなんて、“世界最大級”の無駄遣いだ。“世界最大級”の愚かな政治でもある」と批判し、「『リング』の建設は今すぐやめるべきだ」と主張した。
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リングは1周約2キロで、既に建設が始まっている。完成すれば世界最大級の木造建築物になるとして注目されている。
万博の会場建設費は最大で2350億円と試算されており、国、大阪府・市、経済界が3分の1ずつ負担する。