チョコレートが知らないうちに白くなっていたり、斑点状のものができたりしている。
そんな経験はありませんか?
これはブルーム現象と言われるもので、口にしても問題はありませんが、チョコレートの風味が損なわれてしまう原因にもなります。
せっかく食べるなら美味しいものを食べたいですよね。
チョコレートが白くなるブルーム現象の原因と防ぐ方法を紹介します。
チョコレートが白くなる原因は?
明治によると、チョコレートは温度や湿度の変化に弱い食材で、保存環境が適切でないと表面が白くなったり、斑点状のものができたりすることがあります。
これはブルームと呼ばれる現象で、チョコレートの成分であるココアバターと砂糖が大きく関係しているといいます。
ブルーム現象には、ココアバターが原因の「ファットブルーム」と、砂糖が原因の「シュガーブルーム」の2種類があります。
明治によると、ファットブルームは「保存環境の温度が適切でなかったり、製作過程でのテンパリングという温度調節が不十分だったりする場合に起こりやすい」と説明しています。
一方、シュガーブルームは、砂糖が原因で起こるブルーム現象です。冷蔵庫で保存していたチョコレートを暖かい場所に移すと、温度差でチョコレートの表面が結露します。その際、「チョコレートに含まれる砂糖が結露により発生した水分へとけ出し、さらに水分が蒸発すると、砂糖がチョコレートの表面で結晶化して白くなる」と記されています。
これら2つのブルーム現象は、特徴で見分けることができるといいます。
ドライヤーなどの熱風を当てチョコレートの表面を温めた際に白く見えるものが消えればファットブルーム、消えずにざらざらしていたらシュガーブルームと見分けることができます。
ブルーム現象によってチョコレートが白くなったものは、カビとは異なるため口にしても問題はありませんが、風味が損なわれて口溶けが悪くなってしまいます。
ブルーム現象を防ぐ方法はあるのでしょうか。
ブルーム現象を防ぐ方法は?
明治によると、ブルーム現象を防ぐポイントは2つ。
チョコレートは温度や湿度の変化に弱いため、直射日光が当たる場所や高温多湿になるところに置かないようにすることが大切。また、一度やわらかくなってしまったチョコレートを急激に冷やさないようにすることも重要だといいます。2つ目は、記載された賞味期限に関わらず、開封後は早めに食べることが大切だと説明しています。