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パレスチナの武装組織ハマスによる攻撃で両親が殺害されてから1週間、イスラエルの平和活動家が、イスラエルとハマスの間の武力衝突を止めるよう訴えかけた。
ハマスは10月初めのイスラエルに対する奇襲攻撃以来、1400人以上を殺害したとされている。同グループはまた、100人以上を人質にとっている。
イスラエルはその後、ハマスに宣戦布告。大規模攻撃以来、ハマスが拠点とするガザ地区への空爆を続けている。
また、イスラエルはパレスチナ全土の完全包囲を命じ、ガザ北部に住む110万人の市民に、身の安全のため避難するよう勧告した。
パレスチナ自治区ガザの地元当局は、ガザでは衝突が始まった10月初め以降、2700人以上が殺害されたと説明している。
平和活動家のマオズ・イノンさんは、ハマスによる大規模攻撃の初日に、両親のビルハ・イノンさんとヤコビ・イノンさんを亡くした。
『ニューヨーク・タイムズ』によると、彼らはガザのすぐ北にあるネティヴ・ハアサラの農村で殺害された。
イノンさんは16日早朝、BBCニュースに次のように語った。「私は両親のために泣いているのではありません。この争いで命を落とす人たちのために泣いているのです。戦争を止めなければなりません」
「戦争は、答えではないのです」
そしてこう続けた。「すべての視聴者、リスナーの皆さんにお願いです。関係者全員に圧力をかけ、直ちに戦争をやめさせ、事態を収拾するために、あらゆることをしてください」
この大規模攻撃に言及しながら、イノンさんは、自身と家族が、両親の死に対する報復を求めてはいないと訴えた。
「家族として、私たちは復讐を望んではいません。復讐はさらなる苦しみと犠牲者を増やすだけです。イスラエル建国以来、最も恐ろしい日で、最も悲劇的な人命の損失であったとしても。その数がもっと大きくなるのではないかと懸念しています」
イノンさんは「私たちは、戦争を止めるためにあらゆることをしなければなりません」と繰り返し、「ガザとイスラエル、双方の兵士や民間人の命が犠牲になる」ことを恐れていると語った。
「だからこそ私は泣いているのです。この大変困難な時に、こうしてインタビューに応じ、『戦争を止めて。お願いです、戦争を止めてください』と世界に訴えるために」
ハフポストUK版の記事を翻訳・編集しました。