旬を迎えた「栗」。電子レンジやオーブンを使い、自宅で焼き栗をつくる時には、十分な「切り込み」を入れることが大切だと知っているだろうか。
焼き栗を作るため、皮が付いた栗をそのままオーブンへ。しばらくすると、栗の一部がオーブン内で「バーン」と大きな音を立てて破裂し、無残な姿に…。
NITEのYouTubeチャンネルでは、危険な調理の事例が紹介されている。
破裂すると、栗が無駄になってしまうだけでなく、やけどの恐れもある。内部に汚れが付着したまま使い続ければ発火につながる可能性もある。
実証実験では、レンジやオーブンで焼き栗を作ることを想定し、栗に入れる切り込みの有無や長さで調理中にどのような危険性があるかを検証した。
その結果、「切り込み無し、または切り込みが不十分だと栗が破裂すること」「切り込みを栗の半周程度の長さ以上、渋皮まで達する深さで入れると破裂を防げること」がわかったという。
安全に調理するための3つのポイント
実証実験の結果を踏まえた、栗を安全に調理するための3つのポイントは以下の通りだ。
・栗には半周程度の長さ以上の切り込みを渋皮まで達する深さで入れる
実証実験では、切り込みのない栗だけでなく、短い切り込みのものも破裂が確認されたという。十分な長さ、深さが必要だ。茹ででおくと切り込みが入れやすいと動画内で紹介されている。
・扉を開ける際、取り出した後も注意する
加熱によって栗の内部が高圧になっていることが推測され、オーブンやレンジの扉を開けた際や栗を取り出した後にも破裂する可能性があるという。
・電子レンジでの調理も切り込みを入れる
特に電子レンジでは栗の内部から急速に加熱され、数分で破裂する可能性があるといい、実証実験では扉が開いてしまうほどの強い衝撃も確認されたという。
そもそも電子レンジの取扱説明書では、殻や膜のある食品の加熱については禁止しているか切れ目を入れるよう記載されているといい、どんな注意喚起がなされているか確認が必要だ。
安全に調理するため十分な切り込みを入れ、「様子を見ながら少しずつ加熱しましょう」と呼びかけている。
【※】この記事は2022年10月15日に掲載した内容を再編集したものです。