映画「ハリー・ポッター」シリーズで、ホグワーツ魔法魔術学校のダンブルドア校長を演じた俳優マイケル・ガンボンさん(82)が9月28日、死去した。名優の訃報に、共演者たちは在りし日の思い出を振り返り、追悼のメッセージを寄せている。
「人生に楽しさと奇抜さを見出すことを教えてくれるロールモデル」
シリーズで主人公のハリー・ポッターを演じたダニエル・ラドクリフさんは声明で、ガンボンさんについて「これまで一緒に仕事をさせてもらった中で、最も素晴らしく、巧みな俳優の一人でした」とつづった。
「彼には計り知れない才能がありましたが、私が彼について最も覚えているのは、自分の仕事をどれだけ楽しんでやっていたかということです。
彼はふざけていて、不遜で、そして陽気でした。彼は自分の仕事を愛していたけれど、決して縛られているようには見えませんでした」
ラドクリフさんはガンボンさんの訃報に接し「とても悲しい」との心境を明かした上で、「彼と一緒に仕事ができた幸運な一人であることに心から感謝しています」と述べた。
ハリーの親友ロン・ウィーズリーを演じたルパート・グリントさんは、自身のインスタグラムでガンボンさん演じるダンブルドアの写真と共に、ガンボンさんへのメッセージを投稿した。
「マイケルのことを聞いてとても悲しい。彼は撮影現場の毎日に、たくさんの温かさといたずらをもたらしてくれました。彼は子どもの私を魅了してくれ、人生に楽しさと奇抜さを見出すことを教えてくれるロールモデルでした」
ルシウス・マルフォイ役のジェイソン・アイザックスさんも、Xでガンボンさんの訃報に言及。
「『The Singing Detective』の(主演を務めた)マイケルから、複雑で、傷つきやすく、人間臭さを演じることが何なのかを学びました。『ハリー・ポッター』シリーズに出演した最大のスリルは、彼が私の名前を知っていて、恐れ知らずで品のない遊び心を私と分かち合ってくれたことです」と、ユーモアを交えて投稿した。
「ハリー・ポッター」の公式Xアカウントも、ガンボンさんが亡くなったことに触れ「信じられないほど悲しんでいます」と悼んだ。
「彼はそのユーモア、優しさ、気品で世界中のハリー・ポッターファンに計り知れない喜びをもたらしました。私たちは彼の思い出を永遠に心に刻みます」と誓った。