「更年期の気配を感じている」内田恭子さん。忙しい日常の中で「心の揺れ」をどう見つめる?

「手を抜くことも大事、もう十分頑張ってるから」。これから更年期を迎える同世代に向けて、フリーアナウンサー内田恭子さんはそう語ります。
フリーアナウンサーの内田恭子さん
朝日放送ラジオ提供
フリーアナウンサーの内田恭子さん

パーソナリティの馬場典子さんがゲストを迎え、健やかに美しく生きるためのヒントを聞くラジオ「私 からだ 上手にやさしくつきあえる毎日を。」(大塚製薬ニュートラシューティカルズ事業部 presents)。 

7月30日の放送回のゲストは、フリーアナウンサーの内田恭子さん。これから迎える更年期についてのお話を聞きました。  

「周囲の話を聞く」「かかりつけの婦人科を持つ」

馬場典子さん(以下、馬場):内田さんは現在47歳ですが、更年期はこれから迎えますか?すでに迎えている感じですか?

内田恭子さん(以下、内田):同年代のお友達にはすでに来ている人が多いので、私も常に「明日来てもおかしくない年頃なんだろうな」と思ってはいます。少しでも調子が悪かったりすると、すぐ「更年期症状」で調べたり。

ただ、今のところはまだ、これにすごく悩まされてるっていう症状は出てきてないですね。体の変化は感じてますけど…。

馬場:例えば、どんな変化ですか?

内田:私は寝るのが大好きな人間で、寝ることに関しては誰よりも自信があったんです。そんな私が、昔よりちょっと眠りが浅くなってきたんですよね。

あとは、疲れるとたまに耳がキーンとします。長引かないんですけど。更年期の気配はあるというか、ちょこちょこ症状は現れてますね。

馬場:でも、日常生活にそんなに差し障りがある感じではない?

内田:まだそんな感じではないです。でも「そのうち一気にガタンとくるのかな」みたいな心の覚悟は、もうすでにできてますね。

馬場:更年期に対して、恐怖はありませんか?

内田:来るものなんだろうなと受け止めているので、怖くはないです。ただ、症状が重いお友達の話を聞くと大変だなと思って、今のうちにいい病院を聞いたりしています。

といっても、症状は人によってそれぞれだし、皆さんから聞かせてもらうお話も全然違うので、自分がそうならない限りはなんとも言えないなと思ってますね。

馬場:実際に自分が更年期になった時に、柔軟に対応できればってことですね。

内田:そうですね。今は大きな問題はないけれど、かかりつけの婦人科医の先生がいるので、定期的に診てもらってます。

「最近、生理のときにものすごく頭痛がするようになりました」「やっぱりホルモン分泌が下がってきてるから仕方ないよね」とか、そういったマイナートラブルのお話は常にするようにしてます。

馬場:それは心強いですね。

40代は「考えることでいっぱい」

馬場:ちょうど10年前に2人目のお子さんを産んだあと、30代後半の時に不調に見舞われたと聞きました。今は40代後半で、更年期の症状が軽く出てきてるって状況ですよね。その中で、心の変化はありましたか?

内田:そうですね…今の私の年代は、常に考えることが多すぎて。自分のこと、仕事のこと、子どものこと、あとは両親の健康のことでも、いろんな不安が出てくる時期ですよね。

それに加えて、自分の体もどこかしらギシギシ言ってたり、心も揺れ動きやすくなっていたりする。なので「今の私の心の状態はどうだろう」と見つめるために、マインドフルネスっていうのを今やっています。瞑想をすることによって内観するんです。

馬場:心と体の声を聴く、みたいな感じですか?

内田:そうです。日々忙しいので、自分のことってきちんと見ているようでいて、見てあげられてないんですよ。

今は情報社会で、自分が見なくてもいろんな情報が飛び込んできて、知らず知らずのうちに心が揺さぶられてるってこともありますし。

馬場:「気にしないって思ってる時点で気にしてる」みたいな疲れもあるかもしれないですね。

内田:そうなんですよ。これだけSNSがいろいろあると、心が揺さぶられる要素って実は身の回りにいっぱいあるので。自分が今それにどれぐらい影響を受けているのか、見つめ直しています。

デジタルデトックスをすることもあります。あえて「(メッセージに)答えない」とか「見ない」って期間を保つだけで、ものすごく心が平穏になるんですよ。

馬場:わかる!なりますよね。

内田:定期的に自然と触れ合うようにしてるんですけど、そうすると不思議と携帯電話って見たくなくなってくるんですよね。ああいう時間ってとっても大事なんだろうなと思ってます。

一緒にゆるんでいきましょう

パーソナリティーの馬場典子さん(左)と内田恭子さん
朝日放送ラジオ提供
パーソナリティーの馬場典子さん(左)と内田恭子さん

馬場:更年期を自分らしく楽しく生きるためには、どんなことが必要だと思ってますか?  

内田:体の状態が悪いと、意識ってどうしてもそこばかりに引っ張られちゃうじゃないですか。一日を過ごしていても「ここが痛いな」とか「嫌な感覚があるな」って。

その中でも、自分の好きなことに集中すると、少しその不調から離れることができますよね。なので、自分の時間を取ってあげるのはとっても大事なのかなと思ってます。

馬場:確かに、この間も朝活してたもんね。

内田:朝の1時間半だけって決めて、みんなでコーヒー飲んで、わーって喋ってすっきりして解散っていうのも、いい時間の使い方かなと思ってます。

馬場:忙しい中でも、無理のない範囲で好きなことをしてるのは素敵ですね。

更年期を迎える同世代の皆さんにも、ぜひメッセージをお願いします。

内田:これは私自身にも常に言い聞かせてることなんですけど「無理をしすぎないでね」って言いたいです。 

馬場:うっちー、めっちゃ真面目で気遣い屋さんなんだよね。

内田:こんな私でもそうなので、たぶん他の皆さんはもっといろんなことを考えて、もっと周りに目を配って気を遣って、だと思うんですけど…。「大丈夫だよ、ちょっとぐらい手抜いても」って。

私は「手を抜き隊」の隊長になりたいくらい(笑)。「手を抜くことも大事、もう十分頑張ってるから」って言いたいですね。皆さん、一緒にゆるんでいきましょう。

馬場:体だけじゃなくて、心もゆるめていけたらいいですね。

この記事は、ハフポスト日本版と朝日放送テレビ(ABCテレビ)の共同企画です。