映画『タイタニック』などさまざまな作品に出演してきたイギリスの俳優のケイト・ウィンスレットさんは、映画業界で何度も体型を否定されてきたという。
ウィンスレットさんはVogue10月号のインタビューで「体型がおかしいと言われ続けていました」「それを甘んじて受け入れなければならないとも言われた」と明かした。
その一方で「誰に言われようと、そんな言葉には耳を傾けなかった」と語っている。
現在47歳のウィンスレットさんが、1997年の映画『タイタニック』に出演したのは20代の時だった。
若い頃はメディアからステレオタイプな美しさを求められ、体型に否定的な眼差しを向けられることも少なくなかったという。
そうしたネガティブな反応を無視する術を身につけたことについて、「20代の頃に主流メディアから受けた、いじめと言っても過言ではないほどの厳しい精査や評価から生じたものだと思います」と説明している。
体型への差別的な眼差しと闘ってきたウィンスレットさんは、#MeTooムーブメントを経て若い俳優を取り巻く環境が変わったと感じている、とも述べている。
「今の若い女性の俳優たちは、まったく恐れを知りません。そのことが、私をとても誇らしい気持ちにしてくれます。何年も軽蔑の言葉を浴びせられ、苦難を経験し、声を上げ続けてきました。そのことに対して、後ろ指をさされたり、笑われたりもしますが、まったく気にしません!そのすべてに価値があったと思います。私たちを取り巻く文化が、私が20代の頃には想像もできなかったような方法で変わっているからです」
ウィンスレットさんはこれまでも、体型を蔑視するような扱いを受けてきた過去について語っている。
2022年のサンデー・タイムズのインタビューでは、演劇学校で、オーディションを受けるなら「太った女の子」の役だと言われたと述べた。
ウィンスレットさんはこの時にも「人々は、若く傷つきやすい人が対処できる以上の厳しい扱いを受けています。しかし、映画業界は本当に変わりつつあります」と語っている。
「私が若かった頃、代理人は電話で『体重はどれくらいか?』と聞かれていました。本当のことです。それが変わり始めていて嬉しいです」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。