知ってる?「レタス」の正しい保存方法。常温と冷蔵、どっちが良い?カットレタスも長持ちさせられる

冷蔵保存をすることが多いレタスですが、実は常温のままや冷凍庫で保存したほうが、用途によっては適していることもあります。それぞれの保存法をふまえつつ、ご自身の用途に合った最適な保存法を見つけましょう!

シャキシャキとした歯応えが美味しく、人気野菜の一つであるレタスですが、みなさんは普段どのように保存されていますか?「特に何も考えずに冷蔵庫に…」では、レタスの鮮度が失われてしまい、損をしている可能性も!

そこで今回は、レタスのさまざまな保存方法をご紹介したうえで、それぞれの保存期間や保存のポイントを解説します。正しい保存方法で、レタスを新鮮なまま美味しくいただいちゃいましょう♪ 

目次
- レタスは常温、冷蔵、冷凍のどれがおすすめ?保存環境別の保存可能期間とメリット&デメリット
- レタスを丸ごと保存するときのコツ
- カットレタスにも使える!レタスを洗ってカットした後に保存するコツ
- 保存後にしなびてしまったレタスには「50度洗い」がおすすめ
- まとめ

レタスは常温、冷蔵、冷凍のどれがおすすめ?保存環境別の保存可能期間とメリット&デメリット

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レタスの保存には、多くの食材と同じく「常温」「冷蔵」「冷凍」の3つの保存法があります。一般的なご家庭なら、購入後にとりあえず冷蔵庫にしまっている方が多いのではないでしょうか。

しかし、実は常温のままや冷凍庫で保存したほうが、用途によっては適していることもあります。それぞれの保存法をふまえつつ、ご自身の用途に合った最適な保存法を見つけましょう!

常温では2〜5日保存可能、新鮮なうちに食べきろう

冷蔵する印象の強いレタスですが、常温でも保存が可能です。室温が高くなりがちな夏は2日程度で、冷所で保存できる冬は5日程度が目安です。

レタス1玉は、大きものではボーリングの玉くらいの大きさがあり「特売で安く買えたけど置き場がない…」と困ってしまうケースも。そんなときも、数日のうちに食べ切る予定であれば常温保存で問題ありません。野菜室の貴重なスペースを圧迫しません。

常温保存をするレタスは、1玉丸々か、1/2〜1/4程度の大きさにカットされたものを使いましょう。葉をちぎったレタスや、細かく刻んだレタスは、空気に触れる面積が広くなることで痛みが早くなります。レタスをなるべく玉に近い状態で保存しておくことが、常温保存でのポイントです。

常温保存の際は、ジッパー付きの保存袋やポリ袋などで包みます。空気に触れないように工夫することで、みずみずしさやシャキシャキ感を保ったまま保存できます。乾燥しがちな時期は、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙などでレタスを包んでから袋に入れると、より効果的です。

保管場所は、直射日光が当たるような場所は避け、棚の中などの暗所を選びましょう。保存袋で密閉済みなので、風通しを気にする必要はありません。

冷蔵庫では1〜2週間ほど保存可能、乾燥を防ぐことが長持ちのコツ

レタスの最もスタンダードな保存法は冷蔵保存です。痛みやすい野菜の代表格として知られるレタスですが、1玉の量が多く1回の食事での消費は難しいもの。しかし、レタスの正しい冷蔵保存法を知っていれば、1〜2週間程度はおいしさをキープしたまま保存が可能です。

<保存目安1〜2週間>丸ごとレタスの冷蔵保存法

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ジッパー付きの保存袋など、しっかりと密閉できる容器に入れましょう。常温保存と同じく、濡れたキッチンペーパーなどで包んでおくと、保存中に失われた水分を補うことができます。さらに、その上からラップでグルグル巻きにしておくと水分が逃げにくくなります。

保管場所は野菜室がおすすめです。スペースに余裕があれば、レタスの根を下にしておくとさらに長持ちします。数回に分けて消費する場合も、なるべくレタスの形を残しておくことが保存のポイントです。使う分だけ大きくカットしたり、外側から葉を剥がすようにしましょう。

<保存目安3日>カット済みレタスの冷蔵保存法①

カットしたレタス、または市販のカットレタスを保存するときも、まずはレタスを湿らせたキッチンペーパーなどで優しく包みます。その後、ジッパー付きの保存袋や、タッパーなどの容器に入れて冷蔵庫で寝かせます。

保存目安は3日程度で、丸ごと保存に比べてかなり短くなります。しっかり保存したからといって油断せず、早め早めに食べ切るようにしましょう。

<保存目安1〜2日>カット済みレタスの冷蔵保存法②

朝と夜のサラダに使用するなど、生のレタスを1日〜2日の数回に分けて食べ切る予定なら、カットしてから水に浸しておく方法が使いやすくておすすめです。サラダを頻繁かつ大量に作る洋食レストランなどでも、よく使われている方法です。たっぷりの水で保存するため水分が逃げにくく、シャキシャキ感を長く楽しむことができます。

適当な大きさのボウルや空き缶などを用意して、洗ったカットレタスを水に浸けておくだけです。1日で使い切る場合は、使う分だけを取り出せばOK。翌日も使う場合は、寝る前に水を入れ替えておきましょう。

保存袋で保管する方法と同じく数日持ちますが、水に浸す保存法では1〜2日を保存期間の目安にしましょう。レタスに含まれる栄養素は水溶性のため、長く水に浸けておくと栄養が逃げてしまうためです。また、冷蔵庫のスペースを圧迫してしまう点にも要注意。日常的に生レタスを食べる人向けの保存法です。

冷凍庫では3週間程度保存可能、加熱調理なら冷凍がおすすめ

炒め物、煮物、スープなど、加熱調理して食べることが前提なら、冷凍保存がおすすめです。冷凍保存の保存期間は約3週間で、常温保存や冷蔵保存よりかなり日持ちする点がメリットです。

冷凍保存の場合は丸ごと保存するメリットはあまりないので、使いやすい大きさにちぎったりカットしたりしてから保存します。ジッパー付きの保存袋に入れて、袋の空気をよく抜きます。その後、保存袋にアルミホイルを巻いて冷蔵庫に入れておきます。

冷凍したレタスは、解凍せずにそのまま調理に使うことができます。レタスから水分が出るので、炒め物に使うときは油の飛びに注意してください。他の調味料やスープの味付けは少し濃いめにしておき、必要に応じて後から水を足して調整します。

解凍した冷凍レタスを生で食べることもできますが、レタスのシャキシャキとした食感が失われてしまうので、あまりおすすめはできません。サラダに使うときは冷蔵、加熱調理に使うときには冷凍と、用途によって保存方法を分けると良いでしょう。

長持ちさせたいときはレタス選びにも気をつけよう

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レタスをなるべく長持ちさせたいなら、長持ちしそうなレタスを選ぶこともポイントです。以下のような特徴を持つレタスは鮮度が高く、長期保存に向いています。

  • 芯が白くてしっかりしている(10円玉程度の大きさ)
  • 芯が根本から切られている、高さが低い
  • 葉にツヤやハリがある
  • 葉が白または青々としている、不自然な赤みや黄色みがない
  • 大きな外葉が残っている

芯に高さがあるレタスは、葉が硬く苦味が強く出ることがあり、野菜のおいしさをそのまま味わうサラダなどには不向きです。加熱調理であればあまり気にする必要はありません。

<注意点>

あくまで長期保存をしたいときの選び方です。その日中に加熱調理で1玉を使い切るような場合は、多少古かったり形の悪かったりするレタスを選んでも、味や食感に大きな違いはありません。フードロスを防ぐためにも、新鮮さにこだわりすぎないようにしましょう。

レタスを丸ごと保存するときのコツ

レタスを丸ごと保存するときに、より保存効果をアップさせるひと手間ハックをご紹介します。簡単にできるものばかりなので、試してみてくださいね。

新聞紙やラップでしっかり包む

サラダなどの生のレタスを楽しみたいときは、「保湿」を心がけましょう。水分が逃げてしまったレタスからは、最大の特徴であるシャキシャキ感が失われてしまいます。保湿を徹底すれば、レタスのシャキシャキ感を保ったまま長持ちさせることができます。

まずは新聞紙やキッチンペーパーを水で湿らせてからレタスを包み、失われがちな水分を常に補充できる環境を整えましょう。冷蔵庫の中は水分が逃げやすい構造になっているので、その上からしっかりラップを巻いて保湿効果をさらに高めます。

みずみずしいままレタスを保存できますが、使うときに取り出しにくくなってしまうところがネックです。柔らかいレタスをいただくレシピであれば、ここまでの対策は不要です。シャキシャキ感が重要なレシピのときにお試しください。

ポリ袋や保存袋に入れて水分をしっかりキープ

常温、冷蔵、冷凍の全てに共通するポイントは「密閉」です。レタスは空気に触れたところからすぐに劣化が始まってしまいます。いかに外気をシャットアウトできるかがレタスの長期保存のポイントです。

ジッパー付きの保存袋が理想ですが、レタスが大きくて入り切らない場合があります。そんなときは衣類用の圧縮袋がおすすめです。サイズ展開が広く、食品用の保存袋と同じような感覚で使用できます。100均や生活用品店で気軽に手に入る点も嬉しいですね、*衛生面から、新品のものを洗ってから使うようにしてください。

もちろん、通常のポリ袋に入れて、空気を抜きながら縛っておくだけでも十分効果が期待できます。レタスを保存するときは、何らかの袋の中に入れて保管するようにしましょう。

レタスの芯につまようじを刺して、劣化を防止

レタスの芯に向けて3本〜4本ほど、均等な位置につまようじを差し込むと、レタスの劣化を遅らせることができます。つまようじは2/3ほどが芯に埋まるよう、芯に対して垂直にしっかりと差します。芯にはそれなりの硬さがあるため、差し込むときは怪我に注意してください。念のため、小さなお子さんやペットは遠ざけておきましょう。

レタスの芯には成長点という細胞があり、ここに養分を集めることによってレタスは成長します。しかし、収穫後も成長点のはたらきは続き、葉先の養分を奪ってしまいます。養分を奪われた葉先から傷んでいくので、成長点のはたらきを止めると、レタスを長持ちさせることができます。

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芯に刺しておけるものであれば、つまようじ以外のものを使っても問題ありません。近頃は、野菜フレッシュキーパーといった、成長点を止めるグッズも販売されています。100均などで見つけたら是非試してみてくださいね。

レタスの芯に小麦粉をつけると、水分が逃げにくくなる

レタスの水分は葉だけでなく、芯からも抜けていきます。芯に小麦粉をつけておくとレタスの水分が逃げにくくなり、鮮度を長持ちさせることができます。

レタスの芯を切り落とし、小麦粉を盛ったお皿に芯を押し付けて小麦粉を付着させます。芯の切り口全体が小麦粉で白くなれば十分です。つけすぎてもさほど問題はありません。小麦粉が落ちないよう、ラップでぴったり包んでから保存袋に入れておきましょう。

片栗粉でも代用できますが、片栗粉は芯に付着しにくいためか小麦粉ほどの効果は得られません。どちらも家にあるのならば小麦粉を使う方がベターです。

カットレタスにも使える!レタスを洗ってカットした後に保存するコツ

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カットしたけれど使いきれなかったレタスや、市販のカットレタスを保存するときに、なるべく劣化を遅らせるためのひと手間ハックをご紹介します。カット後のレタスがどうしても余ってしまったときにお試しください。

葉の色が赤茶色に変色しているものを取り除く

すでに葉の変色が始まっているものは保存には不向きです。一緒に保存すると、他の新鮮な葉にも悪影響を与えます。レタスの葉が赤茶色に変色するのは酸化によるものなので、見た目が気にならなければ食べてしまっても問題ありません。変色した部分については保存することを考えずに、その日のうちに使い切ってしまいましょう。

レタスの葉が黒や黒に近い茶色に変色している場合は、すでに腐っている恐れがあります。ぬるぬるしていたり、ドロドロした液体が出ていたりしたら要注意です。消費や保存は諦めて捨てましょう。

湿らせたキッチンペーパーを敷くと長持ちに

1玉〜1/4玉くらいの大きさのレタスは、湿らせたキッチンペーパーなどで包んでおくとみずみずしさを保てます。しかし、カットしたレタスを1枚ずつ包むのはちょっと大変ですよね。

カットしたレタスの場合は、タッパーなどの保存容器に湿らせたキッチンペーパーを敷いておくのがおすすめです。包むことと同様の保湿効果が得られます。レタスから出た水気を吸い取ってくれる役割もあり、容器の中が水でベチャベチャになるのも防ぐことができます。

カットされたレタスの保存法はすぐに使い切ることが前提なので、保存中にペーパーを交換する必要はありません。あまりにも水気が多くて気になる場合のみ、新しいものに取り替えてください。

タッパーや保存袋などの密閉容器でしっかり保存する

レタス保存で一番大切なのは、葉に空気を触れさせないことです。少しでも長持ちさせるためには、保存する量ぴったりの容器を選ぶこと、入れた後にしっかり密閉ができることが重要です。

タッパーは密閉力が高い保存容器ですが、大きさが限定されてしまうところが少し難点です。なるべくカットした量ぴったりのサイズを使うようにしてください。湿らせたキッチンペーパーで隙間を埋めるのも効果的です。

保存袋は、できればジッパー付きで空気を抜いてチャックを閉じられるものを選びましょう。丸ごと保存する場合は、外側の葉が中の葉をカバーしてくれるので、普通のポリ袋などを使っても十分な効果が得られます。しかし、カットされた葉は常に空気にさらされている状態なので、いかに圧縮して密閉するかがより重要になります。

冷凍する場合はアルミホイルで包むと鮮度が逃げにくい

カットしたレタスを保存袋、または保存容器にしっかり詰めたあとは、アルミホイルで容器をひと巻きしておきましょう。金属製のアルミホイルは熱の伝導率が良く、レタスを素早く冷凍することができます。アルミホイル以外にも、金属トレーの上に置いて冷凍するなどの方法も有効です。

アルミホイルには、水分が逃げにくくなる、他の食材からの匂い移りを防ぐなどの効果もあります。これらの効果は金属トレーでは再現できないので、アルミホイルで包む方法がおすすめです。

保存後にしなびてしまったレタスには「50度洗い」がおすすめ

みなさんは50度洗いという言葉を聞いたことがありますか?食材の下ごしらえ法の一種で、以下のような効果があると言われています。

  • 食感がみずみずしくなる
  • アクを取り除き、旨みアップ
  • 洗いと除菌が同時にできる

使おうと思っていたレタスがすでにしなびてしまっていたときには、50度洗いを試してみてください。タイミングが遅すぎなければ、シャキシャキレタスが復活するかもしれません。

食べる前に50度洗いをすると、シャキシャキレタスになる

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レタスがしなびてしまうのは、レタスの中にあった水分が失われてしまうためです。50度洗いには、水分が抜けてしまったレタスに水分を補充する効果があります。

レタスを50度前後のお湯で洗うと、葉の表面の気孔が開き、レタスの細胞が水分の吸収を始めます。水分を取り戻したレタスは、しなびる前のシャキシャキ食感に復活します。これはヒートショックと呼ばれていて、レタス以外の葉物野菜でも起こる現象です。

50度洗いでは、レタスに付着している農薬や雑菌を取り除く効果も期待できます。また、エグ味の元になるアクを取り除くこともできます。買ってきたレタスはどのみち水で洗う必要があるので、洗うときは冷水ではなく50度程度のお湯を使いましょう。

50度洗いのやり方

では早速、50度洗いをしてみましょう。手順は以下の通りです。

  1. 50度のお湯を作る
  2. 表面に傷がつかないよう、1枚ずつ優しく洗う
  3. キッチンペーパーなどでよく水気を取る

50度のお湯を作る

鍋やボウルなどで、沸騰したお湯と冷水を半分ずつに混ぜ合わせます。だいたい60度程度の温度になるので、温度計で計測しながら水を足し、48度〜52度に温度を調節します。

温度が43度を下回ると、かえって雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。少し面倒ですが、温度はしっかりと計測してください。冬場は洗っている間に温度が低くなってしまう恐れがあるので、50度より上振れするくらいがちょうど良いです。

表面に傷がつかないよう、1枚ずつ優しく洗う

葉を剥きながら、お湯の中で20秒〜30秒ほどレタスを洗います。レタスの葉には虫がついている可能性もあるので、1枚1枚をしっかりチェックしながら洗います。ゴシゴシこする必要はありません。丁寧に撫でるようなイメージで洗っていきましょう。

50度はお風呂のお湯より少し熱い程度です。火傷の心配はありませんが、人によっては熱く感じるかもしれません。素手で洗うのが大変なときは、ゴム手袋をつけながら洗うと楽ちんです。

キッチンペーパーなどでよく水気を取る

洗いが終わったら、水気をよく取りましょう。サラダに使う場合はもちろん、保存容器に入れる場合や加熱調理に使う場合も、余分な水分はしっかりと拭き取ってください。

まとめ

今回は、レタスをシャキシャキなまま長く日持ちさせる方法やポイントをご紹介しました。レタスは1玉買いが主流なので、なかなか使いきれず、ダメにしてしまうことも多いですよね。そんなときは保存方法をひと工夫してみましょう!

レタスを新鮮なまま長く保存できれば、美味しくいただける上に、フードロスの回避にも繋がります。家の中にあるもので簡単に対策できるので、是非今日から試してみてくださいね♪

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

(Onnela掲載記事:『【カットレタスもOK】レタスが長持ちするおすすめ保存方法』より転載)

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