アメリカ・ニューヨークで開催されている全米オープンテニスの出場選手が、観客から意外なものへのサインを求められ、快く応じたことに注目が集まっている。
Advertisement
試合後に観客がテニスボールや帽子を差し出し、選手にサインを求めることはよくあるものだ。しかし、地元アメリカのトミー・ポール選手に差し出されたのは「おでこ」と「トイレットペーパー」だった。
9月1日に行われた男子シングルス3回戦。ポール選手は、スペインのアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ選手を6-1、6-0、3-6、6-3で破り、初めての4回戦進出を決めた。
コートをあとにするポール選手を地元ファンらが待ち受けていた。テニスボールなどを差し出す子どもたちに混じって、キャップを後ろ被りした少年が笑顔でおでこへのサインを求めた。
ポール選手は「そこにかい?」とでもいうようにペンを持った手で少年のおでこを指し、丁寧にサインを書いた。
Advertisement
直後にサインをねだったのは、個包装されたトイレットペーパーを掲げた少年。ポール選手はそれにも笑顔で応じた。
ネット上では、「なんていい人なんだ」「ファンが欲しいものをあげるところが好き」など好感が持たれている。
ポール選手は試合後のコート上でのインタビューで、会場に足を運んでくれた観客への感謝を述べている。
「今日は緊張していました。もしかしたら誰も見に来てくれないんじゃなかって。もうアッシュ(会場のこと)には出してもらえないんじゃないかって心配でした」
こう言うと、ポール選手は観客を見上げて、「見に来てくれてうれしいです。ありがとうございました」と伝えた。
Advertisement