私たちが日々使っている外来語やカタカナ語。すっかり定着した言葉もあれば、実はよく分からずに使っているという単語もあるでしょう。
もし他の言葉で言い換えるとしたら、国立国語研究所の「外来語言い換え提案」が参考になります。
「外来語言い換え提案」は、公共の場などで使われる少し分かりにくい外来語について、言葉遣いを工夫して分かりやすい言い換えを提案するもの。国立国語研究所の外来語委員会が2003〜2006年、計4回発表し、一覧にまとめました。
20年前なので、すでに外来語のままで定着している単語もあるかもしれません。
「アウトソーシング」。この言葉の意味や、「日本語」で言い換えたら何というか知っていますか?
それでは見ていきましょう。
♢言い換え語
外部委託
♢用例
少人数の人材派遣から,業務のアウトソーシング(外部委託)まで引き受けることを可能にした。
♢意味説明
業務の一部を外部に委託すること。
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手引きには、「企業経営において事業の中核的な部分に資源を集中させ、周辺的な部分を外部に委託しようという考え方が、1990年代後半から広まり始めた」と記されており、「アウトソーシング」という言葉もそのころから一般によく使われるようになったとされています。
「意味の厳密さを求めないときや、日常的な場面」などにおいては「外注」という言葉の方が分かりやすい場合もあるとしています。また、「材料や部品を外部から調達する意味」で用いる場合、「外部調達」と言い換えることもできるそうです。