多くの日本人が愛するハワイ。
でも現地で生活するにはかなりのお金が必要そうだーー。
アメリカの物価高騰に円安も加わり、空港でちょっと食事をしただけで、びっくりすような金額だったという日本人旅行者の声も多く聞こえる。
では、実際にアメリカで一定の水準の生活をするにはどのくらいの年収が必要なのか?
個人資金管理ウェブサイトGOBankingRates.comがによると、単身者が生計を立てるのに必要な年収が最も高いのはハワイ州で、$11万2411ドル(約1640万円)だという。
GOBankingRates.comはアメリカの50すべての州で、単身者が必要な年間生活費を調査。娯楽費と貯蓄費を考慮するため、調査で出た生活費を2倍にした。(CNBCによると、これは年収の50%を生活費、30%を娯楽、20%を貯金に充てるという「50/30/20ルール」に基づくものとしている)
つまりここで算出された金額は、生活に必要な最低限の年収ではなく、生活必需品に加え、ちょっとした買い物をし、貯蓄もするために必要な金額ということになる。
以下が単身者が生計を立てるのに必要な年収が高い州トップ5だ。
1. ハワイ州:11万2411ドル(約1640万円)
2. マサチューセッツ州:8万7909ドル(約1280万円)
3. カリフォルニア州:8万0013ドル(約1160万円)
4. ニューヨーク州:7万3226ドル(約1069万円)
5. アラスカ州:7万1570ドル(約1045万ドル)
(※8月30日の為替レート、1ドル=146.04円を元に計算している)
逆に、最も低かったのはミシシッピ州で4万5906ドル(約670万円)だった。
GOBankingRates.comはこの背景について、住居やその他の生活費が生活賃金の50%を占めることから、住居費が高い州では、更にお金が必要になると述べている。
また、ハワイ州は本土から遠く離れており、多くの輸送が陸路ではなく海路となるため、生活用品の値段が高くなることもCNBCは理由に挙げている。
労働統計局が2023年7月に発表したデータによると、単身のフルタイム労働者の所得中央値は5万7200ドルだという。