ハンガリーのブダペストで開催中の第19回世界陸上競技選手権大会(世界陸上)の35キロ競歩で、出場選手がフィニッシュした瞬間にプロポーズを受ける一幕があった。
そんなサプライズ演出に対して、祝福と批判の両方が寄せられている。
この出来事があったのは大会6日目の8月24日。ワールドアスレティックスが公式X(旧Twitter)で動画を投稿している。
35キロ競歩女子スロバキア代表のハナ・ブルザロワ選手が、ゴール間際の最後の直線を進んでいると、フィニッシュラインの奥にユニフォーム姿の選手が現れ、ひざまづいた。
その様子に気づいたブルザロワ選手は、口を大きくあけて驚きながら、喜んだ様子で駆け寄った。
相手は同じく35キロ競歩の男子スロバキア代表ドミニク・チェルニー選手。男女同時スタートの同じレースに出場し、先にフィニッシュしていたという。
2人は互いに肩を寄せ合った後、チェルニー選手が拳を突き上げた。2人はやりとりをした後にキス。チェルニー選手がブルザロワ選手を抱き抱えた。
この様子に実況も「新たな幸せなカップルに拍手をお願いします」とアナウンス。「フィニッシュラインをこえて、2人は結婚します」と会場を盛り上げていた。
ワールドアスレチックスはXで「愛は競争ではありません。ですが、チェルニー選手とブルザロワ選手は勝利を手にしました。競歩35キロのレースの後の何という瞬間でしょう」と投稿。この出来事に対してXで祝福コメントが寄せられた。
一方で批判的な意見も。ブルザロワ選手はサプライズに喜んでいたが、レース直後で他の選手が通るエリア内だったこともあり「本人のフィニッシュの瞬間を奪わないで」「本人は疲れているのでは」などと懸念を示す人もいた。