「学校休んだほうがいい」専門家がLINEで助言。「行きたくない」と子供に言われたら、チェックリストで判断できる

不登校の子どもの支援団体が公開。子どもの言葉や態度などについて、チェックリストの質問に答えることで「これは休ませた方がいいな」などと判断できます。

子どもが学校に行きたがらないとき、休ませた方がいいのか迷っている親や周りの大人向けのチェックリストが公開された。通信アプリ「LINE」で無料で使うことができる。

公開されたのは「学校休んだほうがいいよチェックリスト」。不登校支援サービスを運営している、NPO「不登校新聞」や「キズキ(キズキ共育塾)」、オンラインコニュニティなどのインターネットサービスの開発を行っている「Branch」の運営会社らの3社が精神科医と共同で開発した。

チェックリストは、子どもが「学校休みたい」「学校行きたくない」などと言った際にどうするべきか、保護者や周囲の大人向けの判断材料となる。子どもの言葉や態度、様子などについて質問に答えることで「まだ学校に行っていても良さそうだな」「これは休ませた方がいいな」などと判断することができる。

チェックリスト、どうやって使うの?

使い方は、専用の公式サイトにアクセスし、LINEの公式アカウントから無料で使うことができる。開始するというボタンを押すと質問が始まる。

チェックリストのLINEの画面
ハフポスト
チェックリストのLINEの画面

質問は20項目で、直近1カ月以内に起こったことについて回答する。「主観を入れず、子どもに起きている事実をベースに答えて」と注意書きされている。

試しに使ってみると、次のような質問があった。

▽週に1回以上、身体の不調を訴えるなどして保健室などを利用することがあるか
▽以前よりも服装や身なりに無頓着になりだらしなくなっているか
▽過度に甘えたり、わがままになることがあるか

QA式で簡単な質問に「はい」「いいえ」をのどちらかを選択。全て答え終えると、精神科医から回答結果が送られてくる。

また、LINEのトーク画面には「相談先を知りたい」というボタンもあり、複数の相談先を提示してくれる。
不登校新聞」代表の石井さんは、チェックリストの必要性について「保護者はリスクを読み違えて子どもを追い詰めてしまう可能性もあります」と説明。「基準が解れば適切な休息を保障することができます。チェックリストの周知によって、不登校で苦しむ子、自殺にまで追い詰められる子は減っていくと私は確信しています」とコメントしている