慶應義塾高校(神奈川)が仙台育英高校(宮城)を下し、107年ぶりの優勝で幕を下ろした全国高校野球選手権大会。
優勝した慶應義塾高校には祝福の声が数多く寄せられた。その中には、慶應にとっての“永遠のライバル”から贈られた言葉もあった。都の西北・早稲田大学だ。まず勝者を称えたが、長年のライバルは黙ってはいなかった。
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「若き血の凄まじい威力を拝見」
早稲田大学は8月23日、公式Facebookを更新。慶應義塾高校野球部の甲子園優勝を、次のように称えた。
「慶應義塾高校、夏の甲子園優勝おめでとうございます。優勝メンバーのベンチ入りも期待される来春の東京六大学野球早慶戦が今から楽しみでなりません。
今大会は若き血の凄まじい威力を拝見しましたが神宮球場では紺碧の空の破壊力もお見せしたいと思います」
東京六大学野球では春・秋のシーズンに早慶戦(慶早戦)が行われ慶應大学と早稲田大学が対戦するが、それを引き合いに出して祝福の言葉を紡いだ。
慶應義塾高校の野球部の現3年生が慶應大学に進学し野球部に入部した場合、優勝メンバーが来春ベンチ入りする可能性がある。
慶應の応援歌「若き血」が注目を集めた今大会。ライバルに祝福の言葉を贈った早稲田大学は「若き血」の素晴らしさを認めつつ、「神宮球場では紺碧の空の破壊力もお見せしたい」と、早稲田の応援歌の存在を改めて示し、好敵手を“牽制”した。
実際、2006年に斎藤佑樹投手を擁して夏の甲子園を制覇した早稲田実業が田中将大投手(現・東北楽天)を擁する駒大苫小牧(北海道)を破って優勝した際には、アルプススタンドに「紺碧の空」が鳴り響いた。
東京六大学野球では早稲田と慶應の両応援部によるエール交換や応援合戦も見どころだ。早稲田大学は「#いつかは甲子園で早慶戦」とメッセージを贈っていた。