台風7号、世界の気象機関の進路予想は?お盆に近畿や東海などに接近・上陸の可能性

台風7号(ラン)は来週のお盆の期間には本州に接近・上陸する可能性が高くなっているため、今後の進路等に警戒してください。
ウェザーニュース
8月12日(土)9時現在、非常に強い勢力の台風7号(ラン)は小笠原近海をゆっくりと北西に進んでいます。

来週のお盆の期間には本州に接近・上陸する可能性が高くなっているため、今後の進路等に警戒してください。

▼台風7号 8月12日(土)9時
 中心位置   父島の北約170km
 大きさ階級  //
 強さ階級   非常に強い
 移動     北西 ゆっくり
 中心気圧   950 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s
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速度が遅く影響長引くおそれ

11日(金)に最接近となった小笠原諸島では、12日朝も大荒れの天気となっています。父島では5時21分に最大瞬間風速29.5m/sの暴風を観測しています。小笠原諸島は暴風域から抜けて荒天のピークを越えつつありますが、12日いっぱいは暴風雨に警戒を続けてください。

台風7号は乾燥した空気の影響でやや勢力を落としながら北上して本州の南に進み、14日(月)から15日(火)にかけて東海・近畿・四国などに接近し、上陸する可能性が高くなっています。

偏西風の影響を受けずにゆっくりと本州に近づくため、台風が最接近となる前の段階から風雨が強まり、広い範囲で荒天が長引くおそれがあります。往来の多いお盆の時期の交通機関に大きな影響を与える可能性があり、停電の発生など生活インフラへの影響も懸念されます。

台風災害は地震と異なり、事前にスケジュールをして対策を行うことが可能です。旅行や帰省・イベント参加等を予定している場合は今後の情報に注意の上、混乱を回避する事前の対策をご検討ください。
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進路予想の精度は次第に高まる

参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果
参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果
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この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。

これらのメンバーを比較すると、11日までの予測と比べて誤差の範囲が次第に小さくなってきたことがわかります。ほとんどのメンバーが東海〜四国東部の周辺に接近・上陸することを示唆しています。ただ、まだ予測には幅がある状況ですので、様々な可能性を排除せずに対策を考えておく必要があります。

進路次第で各地への影響は大きく変わってきますが、どの進路を通ったとしても国内のどこかでお盆休みの期間中に影響が大きくなることはほぼ確実といえます。次第に予想も確度が高まってくる見通しですので、今後の情報に注意してください。
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台風の暴風域に入る確率

120時間以内に台風の暴風域に入る確率が25%以上である府県予報区
 富山県  35 %
 石川県  48 %
 福井県  62 %
 長野県  32 %
 岐阜県  60 %
 静岡県  37 %
 愛知県  56 %
 三重県  86 %
 滋賀県  70 %
 京都府  66 %
 大阪府  69 %
 兵庫県  64 %
 奈良県  79 %
 和歌山県 80 %
 鳥取県  31 %
 岡山県  31 %
 徳島県  41 %
 香川県  32 %
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台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風7号の名前「ラン(Lan)」はアメリカが提案した名称で、「嵐」を意味するマーシャル語(北西太平洋のマーシャル諸島のことば)からとられています。
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動画:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿) 東京都小笠原村

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