ユナイテッド航空のパイロット、機内アナウンスでどうしても伝えたかったこと。その内容に乗客が拍手と歓声を送った

航空会社がSNSに「小さい頃にお弁当を持たせてくれていた人が同僚になったら、こうなります」という言葉とともに動画を投稿しました
ユナイテッド航空の飛行機=2023年7月、ギリシャ
ユナイテッド航空の飛行機=2023年7月、ギリシャ
NurPhoto via Getty Images

小さい頃にお弁当を持たせてくれていた人が同僚になったら、こうなりますーー。

アメリカの大手航空会社、ユナイテッド航空が公式Instagramアカウントに8月15日に投稿したパイロットが機内アナウンスする動画が話題になっている。

注目を集めたのは、スペイン・マドリード行きの機内で乗客の前に立ってアナウンスをする若手パイロット。

マイク機能が付いた受話器型のキャビンインターフォンを握り、「目的地マドリードの現在の天気は晴れで、気温は30度台です。本日ご搭乗いただき、ユナイテッド航空の中でも最も腕利きの客室乗務員たちにお会いになったことと思います。客室乗務員たちはみなさんに心地よい時間を過ごしてもらうためにいます。でも一番はみなさんの安全のためです」と話し始める。

一見、何の変哲もない機内アナウンスかと思いきや、ここから独自性を発揮しだす。

「この中に、すばらしい客室乗務員というだけでなく、私にとってすばらしい母親がいます」。こう話したところで、客席から歓声が上がった。

「ユナイテッド航空での2年間で初めて一緒に勤務することができました。私にとって母親は人生を支えてくれる存在で、一番最初に操縦訓練を受けた時からパイロットになるまでずっと応援してくれました」

ここで再び乗客から歓声と拍手が沸き上がった。立ち上がって拍手する乗客も映っている。

若手パイロットは乗客に笑顔を見せながら、「まだ言いたいことがあるんです」と続けた。

「母親と初めて一緒に飛ぶことができ、とても光栄で、興奮しています。マドリード行きにご搭乗いただいたみなさんとこの経験を分かち合うことができ、感謝しています」

母親が仕事をする手を止め、息子の横にやってきた。

「最後に、お母さん。大好きです」と話し、うれしそうな母親の右腕を持ち上げて、乗客に向けて振ってみせた。

この動画を見た人たちからは「このパイロットの飛行機に乗ったことがあります。ユナイテッド航空はすばらしい人物を見出しましたね。パイロットとしても、人としても素敵な方です」「やめて、涙ぐんでしまう」「こういうところがユナイテッド航空を愛用する理由なんです」など多くのコメントが寄せられた。

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