胃腸炎の痛みかと思いきや、原因は双子を早産しそうになっている痛みだったーー。
イギリスのNHS(国民保健サービス)が8月7日、奇跡的な出産について発表した。
女性は、イギリス中部のスタッフォードシャー州に住む34歳のルーシー・ショーさん。発表やBBCの報道にによると7月5日の早朝、具合の悪さで目覚めたという。胃腸炎だと思い、数時間は様子をみたが、痛みが激しさを増したため、母親に電話で助けを求めた。
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駆けつけた母親はルーシーさんを一目見るなり、胃腸炎ではないと感じて、すぐに救急車を呼んだ。
オペレーターから電話越しに「何か見えますか?」と聞かれ、ルーシーさんがハッとして確認したところ、すでに出てきつつある頭に触れたという。
ルーシーさんはできるだけいきまないように頑張ったが、数分後の午前6時に第1子となるジェイコブちゃんが生まれた。15分後に救急隊員が到着したところで、第2子となるジャクソンちゃんが生まれた。妊娠30週での早産で、2人の体重はそれぞれ1600グラムほどだった。
双子の赤ちゃんはロイヤルストーク大学病院に搬送され、新生児治療施設に入った。
到着時、赤ちゃんたちは体温計で測れないほど体が冷たくなっていた。血圧も低く、血中酸濃度の値も悪かった。その後、治療によってしっかり育っており、数週間以内に自宅に戻れそうだという。
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ルーシーさんは「看護師のみなさんが、私たちがこの子たちの親であると実感できるようにいろいろ手伝ってくれました。小さな赤ちゃんのおむつを変えることにさえ怖さを感じましたが、看護師さんが教えてくれて、すぐに慣れることができました」と話している。