もっと読む>>>いつまで「凶器」は野放しにされるのか〜SNSの誹謗中傷に思う
イギリスの公共放送局BBCに対するネット上の誹謗中傷の8割が、同局のジャーナリスト、マリアナ・スプリング氏に向けられていることが明らかになった。
虚偽情報やSNSを担当している27歳のスプリング氏は、同局の新しいスターとしておなじみの顔になりつつあり、ポッドキャスト・シリーズ「Marianna in Conspiracyland(陰謀の国のマリアナ)」は多くのリスナーを持つ。
2023年1月1日から6月末までの間に「要調査」と自動認識された1万4488件の投稿のうち、1万1771件がスプリング氏に向けられたものであったと、BBCのソフトウェアデータに基づいて行われたスプリング氏とのインタビュー記事で英The Times紙が報じた。
スプリング氏は記事で、「私をすごく嫌うことは、とても普通のことみたいですね」と述べ、この統計を聞き、誹謗中傷への懸念が自分の勘違いではないと正当化され「ほっとした」と加えた。
スプリング氏は、新型コロナウイルスの感染拡大中にウイルスの起源やワクチンについての虚偽情報について担当した。
イーロン・マスク氏の買収後にTwitter(現X)で広がる虚偽情報やヘイトについての特集番組に出演した後には、マスク氏が「Twitterを荒らしの場所に変えてしまって申し訳ない」と皮肉を投稿した。
すると彼女はかつてないほどの攻撃を受けた。「まるで無法地帯のようでした。(マスク氏の)献身的なフォロワーはそれを攻撃開始の青信号とみなし、誹謗中傷を浴びせるのです」
しかしスプリングス氏は、そのような誹謗中傷で足を止めたりしない。
彼女は以下のように述べた。
「ネット上で酷い誹謗中傷を受ける人はたくさんいます。私は人種差別的であったり同性愛嫌悪的な誹謗中傷を受けたりはしません。こういった誹謗中傷を受けるジャーナリストはメディア全体にいます」
「以前と違い、私は自分の身の安全に気を付ける必要があります。それは本当に嫌なことです」
ハフポストUK版の記事を翻訳・編集しました。