わかめは髪に良いって本当?紫外線が強い夏、髪や頭皮をきれいに保つために必要なこととは

髪の毛や頭皮へのダメージが気になる夏。「髪に良い」といわれるわかめの効果は実際のところどうなのでしょうか。髪の紫外線ケアについて、大正製薬セルフメディケーション開発研究所の研究員が答えました。
ワカメは髪に良い? 紫外線で傷みやすい夏の髪をきれいに保つコツとは
ウェザーニュース
ワカメは髪に良い? 紫外線で傷みやすい夏の髪をきれいに保つコツとは

夏は髪の傷みが心配な季節です。昔から言われているワカメの効果は実際のところどうなのでしょうか。髪や頭皮の健康を守るための情報をご紹介します。

夏は髪にとっても厳しい

強い紫外線や汗、頭皮の汚れなど、夏は髪の毛の傷みが心配な季節です。

「無防備になりやすい髪や頭皮は、実は、顔よりも紫外線の影響を大きく受けている」と、大正製薬セルフメディケーション開発研究所の研究員・渡部さんは注意喚起します。

「強い紫外線により髪の表面を覆っているキューティクルがダメージを受け、内部のメラニン色素やケラチンなどのタンパク質が流出しやすくなり、ヘアカラーの褪色(たいしょく)、パサつき、ごわつき、枝毛、切れ毛を引き起きやすくなります。

紫外線の当たり過ぎは頭皮にもよくありません。波長が長いUV-Aは、髪の成長にかかわる毛母細胞(もうぼさいぼう)まで達し、髪の正常な成長を妨げる一因になります」(渡部さん)

さらに海水浴やプール、汗なども髪や頭皮の負担となるといいます。

「海水浴やプールで遊んだ後に濡れたまま髪を放置すると、キューティクルが開いたまま髪が乾いてしまい、髪のダメージの原因につながります。

また、頭皮が汗で蒸れた状態が続くと頭皮環境を悪化させ、かゆみや炎症を引き起こしやすくなります」(渡部さん)

夏の環境は、髪や頭皮にとっても厳しいのですね。

ワカメが髪に良いって本当?

健やかな髪を保つためには、身体の内側からもケアしたいものです。昔からワカメが髪によいと言われてきましたが、本当なのでしょうか。

「髪の毛の健康のためには、タンパク質、ビタミン、ミネラル(鉄、亜鉛など)の栄養素をバランス良く取ることが大事です。

ワカメは海の中で、髪の毛がゆらいでいるように見えることから髪に良いイメージがもたれているかもしれませんが、同じ海藻類であればひじきの方が、髪の成長に必要な鉄を豊富に含んでおり、髪に良い成分を効率的に摂取できます」(渡部さん)

髪のために補給したい栄養とは

では、きれいな髪のために特に補給したい栄養はあるのでしょうか。

「亜鉛や鉄などのミネラルは、毛髪の成長に必要な栄養素です。亜鉛を豊富に含む食品は、牡蠣、肉類、アーモンド、卵黄など、鉄を豊富に含む食品は、ほうれん草、ひじき、レバー、わかさぎ、あさりなどです。

ただ、髪のためには前述したように栄養素をバランスよく摂取することが大切です」(渡部さん)

そのほかにも、髪のために守りたい生活習慣があるといいます。

「紫外線は今の髪にも、これから生えてくる髪にも悪影響があります。過剰な紫外線は髪が生えてくる基である頭皮の炎症を引き起こす恐れがあるからです。髪や頭皮の健康を守るためには、帽子や日傘で紫外線対策を行います。

帽子や日傘で紫外線対策をし、頭皮の通気性を保ち、海やプールで遊んだあとは濡れた髪を放置しないで、きれいな水で洗い流して乾かすことがダメージ予防になります。そして、十分な睡眠、適度な運動、バランスのよい食事をとるように心がけましょう」(渡部さん)

健康な髪を守るためにも、夏は紫外線のケアには十分気をつけて過ごしましょう。

【参考資料など】

取材協力/大正製薬株式会社(https://brand.taisho.co.jp/regenne/)

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