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中国・成都で開かれている学生スポーツの世界大会「ワールドユニバーシティゲームズ」の陸上競技で、ソマリア代表の選手が大きく遅れてゴールし、同国の陸上連盟会長が停職になった。
ソマリアのスポーツ相はこの一件を「ネポティズム(地縁・血縁者をひいきする行為)」と批判している。
動画がSNSで話題に
問題になったのは、8月1日に行われた陸上女子100メートル予選だ。
第4レーンで出場したソマリア代表のナスラ・アブカル・アリ選手がスタートから大きく出遅れ、最終的にトップから10秒以上遅い21.81秒でゴールした。
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この時の映像がSNSで拡散すると「なぜトレーニングをしていないような人が、ソマリア代表として出場できるのか?」などの批判が起きた。
これに対し、ソマリアの若者スポーツ省のモハメド・バーレ・モムハド大臣は2日、ソマリア陸上連盟のカディージョ・アデン・ダヒア会長を停職処分にするよう国内オリンピック委員会に求めた。
モムハド大臣によると、オリンピック委員会との協議の結果、アブカル・アリ選手は、スポーツ選手でもランナーでもないことがわかった。
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さらに、大臣はダヒア会長を「権力の濫用やネポティズムにより、国際的な舞台で国の名前を毀損した」と非難している。
アブカル・アリ選手とダヒア会長の関係は明らかになっていないものの、AP通信は2人が親戚で会長が出場させたという疑惑があると報じている。
また、ソマリアの大学連合も、大会に選手を派遣していないとする声明を出した。
若者スポーツ省は、オリンピック委員会に必要な措置を講じるよう求めているほか、ダヒア会長や陸上連盟に対する法的措置も辞さないとしている。